• このエントリーをはてなブックマークに追加

ブレーキは、ブレーキパッドがホイールとともに回転するブレーキディスクローターを押さえつけ、摩擦を発生させることで、車を減速させたり止めたりする制動装置です。

※ディスクブレーキの場合であり、ドラムブレーキの場合は、ブレーキシューがブレーキパッドと同様の役割を果たします。

このブレーキを構成するパーツの1つであるブレーキパッドが摩耗してしまうと、制動距離が伸びたり、減速・停止させることができなくなったりしてしまいます。つまりブレーキパッドは、定期的に点検し、必要に応じて交換する必要があるということです。

今回は、ディスクブレーキに装着されているブレーキパッドの役割や交換にかかる費用の目安、交換時期の確かめ方などを解説します。また、ブレーキパッドを交換しなかった場合の危険性についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ブレーキパッドとは?役割を確認

ブレーキパッドとは、車の制動装置の1つであるディスクブレーキを構成する部品です。

ディスクブレーキは、ホイールと共に回転するブレーキディスクローター、ブレーキパッド、ブレーキパッドをブレーキディスクローターに押し付けたり離したりするブレーキキャリパーなど、さまざまな部品で構成されています。

これらディスクブレーキを構成するパーツの中で、車を減速させたり停止させたりするなど、ドライバーの操作に対して反応して動く部分がブレーキパッドです。このブレーキパッドは、ホイールと共に回転しているブレーキディスクローターを挟み込んでタイヤの回転を制御する役割を持つ重要なパーツとなります。

言い換えると、ブレーキパッドが摩耗したり、破損したりしてしまうと、車を減速させたり停止させたりすることができなくなるということです。つまり、車を制御するのに必須となるパーツがブレーキパッドということになります。

ブレーキパッドはどこにある?

車を減速させたり停止させたりする役割を持つブレーキパッドは、ホイールの間から見える円盤型のブレーキディスクローターの一部を覆うように取り付けられているブレーキキャリパーの内側にあります。

なお、ブレーキディスクローターは摩耗しづらい素材で作られていますが、ブレーキパッドはブレーキディスクローターと比べると、摩耗しやすい素材で作られているのが一般的です。よって、ブレーキディスクローターよりもブレーキパッドの方が交換頻度は高くなります。

ブレーキパッド交換にかかる費用の目安

ブレーキパッドを交換する際にかかる費用は、部品代と工賃の合計金額となります。

軽自動車や小型車などパワーが控えめな車の場合は、部品代や工賃がリーズナブルになることが多いです。一方、スポーツカーをはじめ、高性能車や大きい車などは、その車の性能に応じたブレーキが装着されているため、部品代や工賃も高くなる傾向があります。

ブレーキパッド交換の一般的な相場は、1万円程度〜です。また、前輪のみディスクブレーキを採用している車と四輪ディスクブレーキの車では、ブレーキパッド交換にかかる費用も異なります。

では、ブレーキパッド交換にかかる費用の内訳を見ていきましょう。

ブレーキパッド自体にかかる費用(商品代)

まず、ブレーキパッドそのものの費用=部品代は数千円から数万円が相場です。ブレーキパッドは、車種によって装着されている大きさが異なっていたり、ブレーキパッドの性能が違っていたりします。

一般的なブレーキパッドであれば数千円程度で済むこともありますが、スポーツカーや高性能車などの場合はブレーキパッドだけで数万円になることも珍しくありません。

ブレーキパッド交換作業にかかる費用(工賃)

次に、ブレーキパッドの交換作業にかかる費用=工賃は、数千円〜となります。ブレーキパッド交換の工賃は、部品交換の依頼先によって変動するため、ブレーキパッドのみ交換する際は、複数の業者から見積もりを取って費用の比較をすることをおすすめします。

一般的に工賃は、正規販売店・ディーラーが高く、整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどは安い場合が多いです。このようなことからも、ブレーキパッドを交換する際は、事前に見積もりを取って交換費用の内訳を確認しましょう。

ブレーキパッド交換時期の目安

ブレーキパッドは、車の中でも重要な部品の1つであるため、適切な時期に交換をする必要があります。

では、具体的にどのようなタイミングで交換すればよいのでしょうか。また、ブレーキパッドの交換のサインとして現れる症状には、どのようなものがあるのでしょうか。

ここからは、ブレーキパッド交換時期の目安について解説します。もし、ここで紹介している症状が現れているときは、早めに正規販売店・ディーラーや整備工場・カー用品店などに連絡して、ブレーキまわりの点検をしてもらうようにしてください。

ブレーキパッドの厚みが薄くなったとき

ブレーキパッド交換時期の目安として、わかりやすいのがパッドの残量が少なくなった(厚みが薄くなった)ときです。

ブレーキパッドは、新品状態の厚さが約10mmです。この厚さが3mmを下回ったり、ブレーキパッドに装着されている摩耗センサー(金属片)に接触して“キーキー”という音が鳴り始めたりしたときは、早急に交換しなければなりません。

ブレーキパッドの残量は目視で確認しづらいため、パッドの残量は定期点検などのときにプロにチェックしてもらうこととなります。

一般的に、ブレーキパッドは1万kmで1mmほど減ると言われています。そのため、新品に交換してからおおよそ7万kmほど走行したら交換時期と覚えておくとよいでしょう。

ただし、ブレーキパッドの減り具合は、運転方法やブレーキの使用頻度などによって異なります。

例えば、市街地をよく走行する場合は、ストップ&ゴーが多くなることから、ブレーキパッドの減りが早くなることがあります。このようなことからも、ブレーキパッドは1万kmで1mm減るというのは、参考程度の数値と捉えておくようにしてください。

走行時に異音がしたとき

走行中やブレーキをかけたときに異音がする場合は、ブレーキパッドの摩耗が進んでいたり、ブレーキまわりに何かしらの異常が発生したりしている可能性が高いです。

もし、運転中やブレーキをかけたときに“キーキー”という異音が聞こえたときは、早めに正規販売店・ディーラーや整備工場などに車を持ち込み、ブレーキまわりに異常がないか点検してください。

車検で指摘されたとき

車を所有している人が必ず受けなければならないのが車検です。この車検のときに「そろそろブレーキパッドの交換時期です」と提案されたら、ブレーキパッド交換をしておくことをおすすめします。

定期点検や車検と同時にブレーキパッドを交換しておけば、次の点検や車検まで安心して乗り続けることができるだけでなく、ブレーキパッド交換のために車を預ける手間を省くことができます。

このようなことからも、車検をはじめとする点検時にブレーキパッド交換を提案されたら交換しておくとよいでしょう。

ブレーキパッドの交換はどこでする?

ブレーキパッドの交換は、正規販売店・ディーラー、整備工場、カー用品店など、さまざまな場所で実施できます。では、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、ディーラー、カー用品店、整備工場の特徴、メリット・デメリットなどを解説します。

ディーラー

正規販売店・ディーラーでブレーキパッドを交換する場合、正規品に交換できるというメリットがあります。

ディーラーで純正部品に交換した場合、その車が持っているブレーキ性能をしっかりと引き出すことができるだけでなく、その車のことを知り尽くしたプロがブレーキパッドを交換してくれるため、安心して任せることができるのもポイントです。

ただし、先述したとおり、正規販売店・ディーラーでブレーキパッドの交換をすると、部品代や工賃が高くなる場合があります。このようなことから、ブレーキパッドのみ交換するのであれば、整備工場やカー用品店などの方が出費を抑えることができる可能性が高いです。

カー用品店

カー用品店でブレーキパッドを交換する場合、比較的安い金額で純正品と同程度の性能を持つブレーキパッドに交換できることがメリットです。

また、カー用品店では、さまざまな種類のブレーキパッドを扱っている場合もあるため、好みの性能のブレーキパッドに交換することも可能です。

加えて、工賃がディーラーより安い場合が多いため、出費を抑えつつ、好みのタイプのブレーキパッドに交換できます。

ただし、全てのカー用品店でブレーキパッド交換を行っているわけではないため、事前にブレーキパッド交換が可能かチェックしておかなければなりません。また、店舗によっては事前に予約が必要な場合もあるため、カー用品店にブレーキパッド交換を依頼する場合は、作業が可能か、予約が必要かなど、あらかじめ確認する手間がかかります。

自動車整備工場

整備工場でブレーキパッドを交換する場合、自動車整備のプロが比較的安い金額でブレーキパッドを交換してくれるのが特徴です。整備工場によっては正規販売店・ディーラーと同程度の整備ができる場所もあります。

ただし、整備工場のレベルはそれぞれ異なるため、重要部品であるブレーキまわりの整備を依頼するときは、信頼性が高い整備工場を探すという手間がかかります。

ブレーキパッドの交換費用を安く済ませる方法は?

車の重要部品の1つであるブレーキパッドの交換費用を安く抑える方法はあるのでしょうか。ここからは、ブレーキパッド交換の費用を安く済ませる方法を紹介します。ブレーキパッド交換の時期が近づいているオーナーは参考にしてみてください。

車検のタイミングで交換を依頼する

まず、ブレーキパッドの交換費用を安く抑える方法として挙げられるのが、車検や法定点検など、分解整備が伴う点検のタイミングに合わせて依頼するという方法です。

分解整備が必要な法定点検や車検のタイミングでブレーキパッドの交換をしておけば、ブレーキパッドのみ交換する際にかかる分解整備費用を抑えることができます。

法定点検や車検のときに、「ブレーキパッドの交換をおすすめします」と提案されたときは、実施しておくことをおすすめします。

自分で安く部品を買って整備工場に持ち込む

次に、ブレーキパッドを自分で購入して整備工場などに持ち込んで交換してもらうという方法があります。この方法では、好みのブレーキパッドを装着できるだけでなく、部品代を最小限に抑えられることが特徴です。

ただし、所有している車に合ったブレーキパッドを選んで購入しなければなりません。もし、間違った大きさのブレーキパッドを購入してしまった場合、買い直さなければならないため、部品を持ち込んで交換する場合は、ある程度車に関する知識が必要となります。

自分でブレーキパッドを交換する

車の知識だけでなく、整備に関する知識や工具などが揃っている場合は、自分でブレーキパッドを交換することができます。ただし、これまでも述べてきているとおり、ブレーキは車のパーツの中でも重要な部品となっているため、車の整備に関する知識や工具だけでなく、車の分解整備に関する技術も必要です。

知識や技術が浅いまま、ブレーキパッドをはじめとするブレーキまわりの整備をしてしまうと、減速・停止ができなくなることもあるため、少しでも自分の整備に不安がある場合は、プロに依頼してブレーキパッド交換をはじめとするブレーキまわりの整備をしてもらいましょう。

ブレーキパッドが消耗するとどんな危険がある?

ブレーキパッドは、車を減速させたり、停止させたりする重要な役割を持つブレーキの一部です。このパーツが摩耗した状態のままにしてしまうと、制動距離が伸びたり、ブレーキを踏み込んでも止まらなくなったりすることがあります。

ブレーキ(ディスクブレーキ)は、ブレーキパッドをブレーキディスクローターに押し付けたときの摩擦を利用して速度を落とす構造です。そのため、ブレーキパッドが完全に消耗すると摩擦力が小さくなり、ブレーキペダルを踏み込んでも止まらなくなってしまいます。

こうした最悪の状況を避けるためにも、ブレーキパッドは定期的に点検し、摩耗状態に応じて交換することが大切です。

ブレーキパッド交換のサインが出たらすぐ行動しよう!

ブレーキパッドは、目視で確認しづらい場所にあるパーツであるものの、車を走らせる際に欠かせない重要な部品です。

ブレーキパッドの交換時期が近づいているサインであるブレーキをかけたときの“キーキー”音が聞こえたときは、早急にディーラーや整備工場などに車を持ち込んでブレーキまわりのチェックをしてもらい、必要に応じてブレーキパッド交換をしましょう。

なお、このような異音が聞こえてから対処しようと考えていると、重大事故を起こしてしまう可能性があります。そのため、12ヶ月(1年)ごとの定期点検を受け、ブレーキのトラブルを未然に防いでおくことが、安心して車に乗り続けるための予防策です。

ブレーキパッドの摩耗が原因で交通事故を起こさないためにも、ブレーキまわりの部品交換や点検は定期的に行っておきましょう。

企画監修・執筆

齊藤優太

齊藤優太

自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト

フリーランスの自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト。新車ディーラーの営業職、指定自動車教習所の教習指導員、中古車買取、タクシードライバーなど、自動車に関連する仕事に従事した後フリーランスとなる。現在は、自動車ライター/インストラクター/ジャーナリストとして、さまざまな媒体へ記事を寄稿したり、メディアに出演したりしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中古車買取・販売は
ラビットにおまかせください!

無料で価格を知ろう

カンタン査定

無料で価格を知ろうカンタン査定

欲しいクルマをかんたん検索

クルマを買いたい

欲しいクルマをかんたん検索クルマを探す