車の種類に強くなろう! 形状(ボディタイプ)や用途を解説
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車を購入するとき、どのようなカタチのモデルがあり、どういった特徴があるのか、自分の好みや用途に合う車種やボディタイプが何なのか気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、車の種類(形状およびボディタイプ)について解説するとともに、それぞれの特徴や使用用途、代表的なモデルを紹介します。
また、車の原動力でもあるエンジンの種類についても解説していますので、車について調べているとき、自分の使い方にあったボディタイプを見つけたいときなどに参考にしてみてください。
道路運送車両法で定められた車の種類
まず、道路運送車両法に定められている車の種類を見ていきましょう。
この法律に定められている種類を知ることで、小型車に分類される車、普通車として登録される車、軽自動車に該当する車の条件を理解することができます。なお、ここでは、一般的に車と言われている車両の条件について紹介しているため、二輪車(オートバイ)や三輪トラックなどの条件については省略しています。

普通自動車
道路運送車両法において普通自動車(いわゆる3ナンバー車)に分類される条件は次のとおりです。
- 車のサイズ:長さ、幅、高さのいずれかが小型自動車の規格を超えるもの
- エンジンの総排気量:2,000ccを超えるもの
小型自動車の規格を1つでも超えると、普通自動車として登録されます。乗車定員は5人~8人となる自動車が多いです。また、ボディサイズや排気量に余裕があるため、優れた走行安定性と高い静粛性・快適性を備えているのが特徴となっています。さらに、車内空間が広い車が多く、大人数での移動や大きな荷物の積載もしやすいです。そのため、長距離の高速走行やレジャーなど、さまざまなシーンで使いやすいといった魅力があります。
◆普通自動車の代表的車種:トヨタ クラウン(クロスオーバー/セダン/スポーツ/エステート)、日産 スカイライン、ホンダ アコード、マツダ MAZDA3など
小型自動車
道路運送車両法において小型自動車に分類される自動車の条件は次のとおりです。
- 車のサイズ:長さ=4.7m(4,700mm)以下、幅=1.7m(1,700mm)以下、高さ=2.0m(2,000mm)以下
- エンジンの総排気量:660cc超〜2,000cc以下
小型自動車は、軽自動車よりもゆとりあるパワーと室内空間を備えつつ、普通自動車よりも小回りが利く「バランスの良さ」が特徴です。扱いやすいサイズでありながら、5人以上の乗車や高速道路で安定した走行ができるため、日常使いから休日の外出まで幅広く活躍します。
小型自動車の条件を踏まえて5ナンバー登録車を見てみると、全幅が1,695mmとなっているケースが多いです。そのため、ボディにアフターパーツ(エアロパーツなど)を取り付けるだけで、3ナンバー登録になってしまうことがあります。
◆小型自動車の代表的車種:トヨタ ヤリス、日産 ノート、ホンダ フィットなど
軽自動車
道路運送車両法において軽自動車に分類される自動車の条件は次のとおりです。
- 車のサイズ:長さ=3.4m(3,400mm)以下、幅=1.48m(1,480mm)以下、高さ=2.0m(2,000mm)以下
- エンジンの総排気量:660cc以下
軽自動車は、普通自動車や小型自動車よりも全長や全幅が小さいため、日本の狭い道路環境にピッタリの車となります。
数ある軽自動車の中でも人気なのが、全高が1,700mmを超えるスーパーハイトワゴンです。このスーパーハイトワゴンに分類される軽自動車は、頭上空間にゆとりがあり、のびのびと乗車できるだけでなく、高さのある荷物も楽に載せられることが特徴となっています。
軽自動車のサイズについて詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
・軽自動車のサイズは? 規格上の長さや車種ごとの違いについて[元東1]
軽自動車の代表的車種:ホンダ N-BOX、スズキ スペーシア、ダイハツ タント、ダイハツ ムーヴ、スズキ ハスラーなど
ボディタイプ別の車の種類
ボディタイプとは、いわゆる車の外見のカタチのことです。どの車がどのボディタイプに分類されているかは、メーカーの考え方によって異なります。一般的なボディタイプは、「セダン」、「ワゴン(ステーションワゴン)」、「ミニバン」、「スポーツ(クーペ・オープン)」などです。それぞれのボディタイプごとにどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、ボディタイプ別の特徴や代表的なモデルを紹介します。

セダン

車のなかでも最もベーシックな形がセダンです。エンジンルームとキャビン(居住空間)とラゲッジスペース(荷室)がそれぞれに独立しているのが特徴で、3ボックスと言われることもあります。
人気のボディタイプであるミニバンやSUVと比べると全高が低く、走行安定性が高く、長距離ドライブでも横風に煽られたりふらついたりしにくいことがメリットです。ただし、全高が低いためミニバンやSUVより頭上空間も低くなっています。
また、セダンはメーカーを象徴するフラッグシップ(旗艦)モデルとなっている場合が多いのも特徴です。さらに、VIPの送迎車として使われることも多く、格式が高い車という側面も持ち合わせています。
その他に、高性能なエンジンを搭載したスポーティなモデルをラインナップしているメーカーもあります。
◆セダンの代表的車種:トヨタ センチュリー(セダン)、カローラ、レクサスのLS、IS、日産のスカイライン、ホンダのアコードなど
SUV・クロカン

SUV(Sports Utility Vehicle)・クロカン(クロスカントリー)は、地面から車両の床下の面までの高さ(最低地上高)が高く、大きいサイズのホイールやタイヤを装着していることが特徴の車です。
オフロード(未舗装路)や悪路を走破できる性能を持ち、荷物の積載性にも優れているSUV・クロカンは、かつて「道なき道を走行するための車」として位置づけられていました。
しかし、近年では都市部に似合い、日常使いから休日のアクティビティまで対応できる万能な車として進化しています。この都市部から郊外まで、さまざまなシーンに合うSUVはクロスオーバーSUVと呼ばれており、現在人気のSUVの多くが、このクロスオーバーSUVといっても過言ではありません。
◆SUV・クロカンの代表的車種:トヨタ ランドクルーザー、ヤリスクロス、日産 エクストレイル、ホンダ ヴェゼル、スズキ ジムニー、スバル フォレスター、マツダ CX-5など
ステーションワゴン

ステーションワゴンは、セダンのルーフラインを車両後端付近まで延長し、キャビン(居住空間)とラゲッジスペースを一体化させて荷物の積載性を高めたボディタイプです。エンジンルームと、一体化した室内・荷室の2つの空間(ボックス)で構成されることから、2BOXとも呼ばれます。
セダンよりもユーティリティに優れ、積載性が高いステーションワゴンは、人気モデルのミニバンやSUVの影に隠れがちですが、セダン譲りの安定感ある走りにより、長距離ドライブも得意としていることが特徴です。
◆ステーションワゴンの代表的車種:トヨタ カローラツーリング、スバル レヴォーグなど
ワンボックス

ワンボックス(1BOX)は、独立したエンジンルームがなく、エンジンが運転席の下などに搭載されている箱型の車です。キャビン(居住空間)とラゲッジスペース(荷室)が同じ空間となっているため、室内のスペースが広いことが特徴となっています。
近年のキャンプやアウトドアのニーズが高まるのとともに再注目されているワンボックスは、室内のアレンジがしやすく、キャンピングカー仕様に変更したり、車中泊できるようにカスタムしたりするなど、さまざまな用途に対応しやすいこともポイントです。
◆ワンボックスの代表的車種:トヨタ ハイエース、日産 キャラバンなど
ミニバン

ミニバンは、ワンボックスに似た形状の箱型の車です。ワンボックスとの違いは、独立したエンジンルームを備えているという点にあります。そのため、キャビンやラゲッジスペースの床面の高さを低くでき、人の乗り降りや荷物の積み降ろしがしやすいことが特徴です。
また、多人数乗車ができるだけでなく、シートアレンジをすることによって多くの荷物を載せられることから、ファミリー層や休日のアクティビティを楽しむユーザーにも人気があります。
さらに、近年はミニバンの高級化が進み、ラグジュアリーミニバンというカテゴリーに属するモデルも増えてきました。これまで送迎車などに使われていたセダンに代わる新しい選択肢としてラグジュアリーミニバンが使われることも増えています。
◆ミニバンの代表的車種:トヨタ アルファード、トヨタ ヴェルファイア、トヨタ ノア、トヨタ ヴォクシー、トヨタ シエンタ、日産 エルグランド、日産 セレナ、ホンダ オデッセイ、ホンダ ステップワゴン、ホンダ フリードなど
コンパクト・ハッチバック

ハッチバックは、跳ね上げ式バックドア構造を持つ車を意味する言葉です。
跳ね上げ式バックドア構造を持つ全長が短い(ラゲッジスペースの長さが短い)車は、本来「コンパクトカー」に分類されます。しかし、近年では跳ね上げ式バックドア構造を持つ全長が短い車のことを「ハッチバック」と呼ぶことが増えました。
そのため、近年ではコンパクトカー=ハッチバックというイメージが定着しています。
◆コンパクト・ハッチバックの代表的車種:トヨタ アクア、トヨタ ヤリス、日産 ノート、ホンダ フィット、マツダ MAZDA3(ファストバック)、スバル インプレッサなど
クーペ

クーペは、本来“2人乗りの2ドア車」のことを指す言葉です。しかし、近年では流麗なルーフラインを持つフォルムの車に「クーペ」の名称が付される(例:4ドアクーペ)ことが増えてきました。
また、セダン・ワゴン・ミニバンなどと比べると、走行性能に優れていたり、ラグジュアリーなモデルも多かったりするのもクーペの特徴です。そのため、クーペは、フォルムが美しく、高い走行性能や質感などを兼ね備えている車といえるでしょう。
◆クーペの代表的車種:トヨタ GR86/スバル BRZ、レクサス LC、日産 フェアレディZ、ホンダ プレリュードなど
オープンカー

オープンカーは、ルーフ(屋根)の開閉や取り外しが可能な車、またはルーフがない車です。一言でオープンカーといっても、ボディの形状や仕様などによって、ロードスター、カブリオレ、コンバーチブル、スパイダー、タルガトップなど、さまざまな呼称があります。
開放感や空気を感じながらドライブを楽しみたいのであれば、オープンカーは最適な車です。また、走行性能・快適性に優れていたり、操縦性を重視していたりするなど、モデルごとに個性があるのもオープンカーの特徴です。
◆オープンカーの代表的車種:マツダ ロードスター、レクサス LCコンバーチブルなど
エンジンの種類別の車の種類
車の原動力もボディタイプと同様に多様化しています。ここでは、ガソリン車・電気自動車・ハイブリッド車の3つのパワートレインについて解説します。

ガソリン車
ガソリン車は、多くの車に搭載されているパワートレインで、ガソリンを燃料としていることが特徴です。近年では、環境保護の観点からピュアなガソリンエンジンを搭載している車が少なくなってきました。
ガソリン車には、レギュラーガソリン仕様とハイオクガソリン仕様があります。レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いは、ガソリンの発火のしやすさを示す「オクタン価」です。
レギュラーガソリンとハイオクガソリンを比べると、ハイオクガソリンの方がオクタン価が高く、発火しづらい燃料です。そのため、混合気をしっかりと圧縮して、異常燃焼を起こすことなく発火させてパワーを引き出すことができます。このような理由から、高性能車(スポーツカー)は、ハイオクガソリン仕様になっていることが多いです。
◆ガソリン車の代表的車種:トヨタ ランドクルーザー、トヨタ GR86/スバル BRZ、日産 スカイライン、マツダ ロードスターなど
電気自動車(EV)
電気自動車(バッテリーEV/BEV)は、車両に搭載されたバッテリーに充電された電力だけで走る車です。そのため、走行中に二酸化炭素をはじめとする環境汚染物質を排出しないことが特徴となっています。
ただし、ガソリン車の給油と比べると、電気自動車のバッテリーの充電時間が長かったり、車両を充電するための機器が普及していなかったり、充電器の整備が行き届いていなかったりするため、電気自動車の普及台数も留まっているのが実情です。
今後、インフラの整備や充電速度アップなどの課題が解決すれば、電気自動車の普及率が高くなるかもしれません。
◆電気自動車(EV)の代表的車種:日産 リーフ、日産 アリア、日産 サクラ、トヨタ bZ4X、スバル ソルテラ、ホンダ N-ONE e:など
ハイブリッド車
ハイブリッド車(HEV)は、内燃機関(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン)とバッテリーで駆動する電動モーターを組み合わせたパワートレインです。ハイブリッド車の主な組み合わせは、ガソリンエンジンと電動モーターですが、ディーゼルエンジンに電動モーターを組み合わせた車もあります。
また、内燃機関の動力を主として、発進時などに電動モーターでアシストする機能を持つマイルドハイブリッドもハイブリッド車に分類されるケースもあります。
なお、ハイブリッド車よりも大きい駆動用バッテリーを搭載し、外部の充電器からバッテリーに充電できる機能を持つ車は、プラグインハイブリッド(PHEV)となります。
◆ハイブリッド車の代表的車種:トヨタ プリウス、トヨタ アクア、日産 ノート(e-POWER)、ホンダ フィット(e:HEV)など
車の種類に強くなって、自分に合う車を見つけよう!
ここまで解説してきたように、車のボディタイプは複数あるだけでなく、時代の変化やニーズの多様化により、従来の意味から少し変わったり派生したりしています。また、原動機(パワートレイン)も時代の移り変わりとともに多様化していることから、どの車が自分に最適なのか悩むことがあるでしょう。
もし、車選びをするときに、ボディタイプの選択や原動機(パワートレイン)選びに悩んだときは、今回解説してきたボディタイプの特徴やメリット・デメリットなどを参考にしてみてください。
企画監修・執筆

齊藤優太
自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト
フリーランスの自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト。新車ディーラーの営業職、指定自動車教習所の教習指導員、中古車買取、タクシードライバーなど、自動車に関連する仕事に従事した後フリーランスとなる。現在は、自動車ライター/インストラクター/ジャーナリストとして、さまざまな媒体へ記事を寄稿したり、メディアに出演したりしている。
[元東1]https://www.e-rabbit.jp/carticle/kei-car-dimensions-guide/
にリンクします。
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