2021.06.10中古車購入

中古車のETCはそのまま使える? 再セットアップに必要な料金や対処法

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中古車のETCはそのまま使える? 再セットアップが必要な場合の対処法
購入した中古車にETC車載器が付属していた場合、ETCを利用したいときは「再セットアップ」という手続きが必要なことをご存知でしょうか? なぜ再セットアップが必要なのか、もしも再セットアップしないまま使用するとどうなるのかというのも気になるところです。今回は、ETCの再セットアップ方法について解説していきます。

中古車のETCはそのまま使える?

購入した中古車に前の持ち主が使っていたETC車載器が取り付けられていた場合、手持ちのETCカードを挿入してそのまま使うことはできるのでしょうか?

多くの場合は、ETCを利用する前に「再セットアップ」という手続きを行う必要があります。「再セットアップ」というのはETCに登録されている車両情報などを更新する作業のことを言います。実際には、カードを挿してしまえば使うことはできるのですが、ETCに登録されているそれらの情報が変更になる場合は、この再セットアップを行わなくてはなりません。

もしも再セットアップの手続きをしないままETCを使ってしまうと、正規のETC利用と認められず、ETCレーンの開閉バーが開かないなどのトラブルが起きることがあります。
仮にレーンを通れたとしても、通行料金が正しく徴収されないといったケースが起こり得ます。登録されている車の情報と実際の車の情報が違っていると実際よりも安い通行料金で通れることがあり、その場合、再セットアップについて知っていてもいなくても、不正通行とみなされる可能性があります。つまり、ETC車載器を不正に載せ替えて、本来の通行料金を支払わずに通行したと判断されて、罰せられるということです。

また、再セットアップをしないで使っていると、他にもETC利用照会サービスで利用状況や料金の照会ができない、時間帯割引やETCマイレージなどの各種ETC割引が適用されないといった不利益を被るといったリスクもあります。

下記でETCの再セットアップが必要なケースについて詳しく解説していきますので、条件に当てはまる場合は必ず再セットアップの手続きを行うようにしましょう。

ETCの再セットアップが必要なケースとは?

ETCの再セットアップが必要になるのはどんなケースなのかを整理していきます。次の3つのケースがそれに該当します。

車のナンバープレートが変わった場合

引っ越ししたときや希望ナンバーへの変更によってナンバープレートが変わったというケースです。ETC車載器付きの中古車を購入した場合もこのケースに該当します。逆に言えば、中古車を購入してもナンバープレートが変わっていないのであれば、再セットアップは必要ありません。

ETC車載器を別の自動車に付け替えた場合

新しい車に車載器を移し替えたというケースです。これまで別の車で使っていたETC車載器を、新しく買った中古車などに取り付けた場合は再セットアップの必要があります。

けん引装置を取り付けた場合

ETC車載器付きの車に、水上バイクなどを引くためのけん引装置を取り付けたというケースです。再セットアップを行わずにけん引を行った場合、ETCレーンの開閉バーが開きません。

ETCを再セットアップする方法

ETCの再セットアップは、「セットアップ店」として認可を受けたカー用品店やディーラーに依頼して行います。お店に行かず、自分で再セットアップすることはできないので注意してください。

ETCの再セットアップに必要なもの

ETC車載器本体(取り外しは不要)
ETCカード
セットアップ申込書(お店に用意されているもの)
名義変更後の車検証(原本を求められることが多い)
本人確認書類(運転免許証)
車載器登録番号・形式登録番号
本人が来店しない場合は委任状も必要になります。

ETCを再セットアップする方法

ETCセットアップ店として登録されているカーショップで手続きを行います。店頭でかかる時間は30分前後でしょう。

再セットアップにはインターネット経由で情報を送信してセットアップする「オンラインセットアップ」と、FAXや郵送で情報を送ってセットアップする「オフラインセットアップ」があります。オンラインセットアップはETCカードがあれば即日手続きが完了します。オフラインセットアップはETCが使えるようになるまでに1週間程度かかります。

ETCの再セットアップに必要な料金

中古車を購入して希望ナンバーに変更したり、車載器を他の車に乗せ換えたりした場合にはETCの再セットアップが必要ですが、実際に再セットアップをする際にはどのような費用が発生するのでしょうか。料金の内訳について詳しく見ていきましょう。

ETCの再セットアップにかかる料金の内訳

再セットアップの費用は登録店舗への再セットアップ手数料と、ITS-TEA(一般財団法人 ITSサービス高度化機構)へ支払うセットアップ情報発行料がかかります。

「ITS(Intelligent Transport Systems)」というのは「高度道路交通システム」のことで、最先端の情報通信などの技術を活用し、交通事故や道路渋滞、環境対策といったさまざまな課題を解決することで安全で安心な移動を実現するための道路交通システムです。ITSはもともと日本で誕生し、世界各国に広まった優れたシステムで、その管理を行っている組織が「ITS -TEA(一般財団法人ITSサービス高度化機構)」になります。

では、なぜETCを再セットアップする際に、ITS-TEAに情報発行料を支払う必要があるのでしょうか。これは、ITS-TEAが高速道路会社との間で、ETCのセキュリティープラットフォームを提供しているためです。

つまり、ITS-TEAはETCの管理団体としての役割も果たしていて、ETCを再セットアップする際に支払う情報発行料は、セットアップに必要な車両情報や暗号情報をITS-TEAのシステムで生成し、セットアップカード(ICカード)としてセットアップの登録店舗に提供するための費用というわけです。

ETCの再セットアップを依頼する店舗ごとの違いは?

再セットアップ手数料は一律ではないのでお店によってまちまちですが、3,000円前後が多いでしょう。セットアップ情報発行料は、ETC車載器は500円/件、ETC2.0車載器は650円/件(いずれも税別)です。

ETCの再セットアップを安くする方法

ITS-TEA(一般財団法人ITSサービス高度化機構)では、ETCセットアップの廉価化を目的として、「ETC普及促進キャンペーン」を行っています(2021年4月現在)。このキャンペーンに参加しいている店舗で再セットアップを行うと、料金のうちITS-TEAに支払う情報発行料500円/件、ETC2.0車載器は650円/件(いずれも税別)が割引になるため、通常よりも安い料金で再セットアップを行うことが可能です。なお、参加店舗については、ITS-TEAホームページの「セットアップ店検索」から調べることができます。

ETCの再セットアップで車載機の情報はどうなる? 売るときは?

ETCの再セットアップを行うと、ETCの管理をしているITS-TEA(一般財団法人ITSサービス高度化機構)と店舗との間で、暗号化されたセットアップに必要な情報が送受信されます。これらの情報は「セットアップカード」と呼ばれるものに書き込みが行われ、再セットアップを行う車載器に読み込ませることによってセットアップが完了します。

ETCの車載器を付け替える場合や、ナンバーを変更する場合などは再セットアップが必要だということはわかりましたが、例えばETCが搭載された状態で車を売却する場合には、車載器に書き込まれている情報は消去した方が良いのでしょうか。

ETCの車載器に登録されている情報というのは、基本的には車のナンバーや排気量、車検証に記載されている情報など、車両を識別するための情報のみで、車の所有者の氏名や住所といった個人情報は含まれていません。そのため、車を売却する際にETCの情報を消去する必要はないでしょう。

中古車を購入してナンバープレートが変わる場合は必ずETCの再セットアップが必要です。上記を参考に再セットアップを行いましょう。上記で紹介したように、ETCの再セットアップに必要な料金は3,000円程度で、手続きも比較的簡単です。再セットアップを行わずにETCを利用すると、不正使用などのトラブルとなってしまう危険性もあるため、上記の内容を参考にして再セットアップを行いましょう。

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