トヨタの車種ランキング!登録台数順・用途別のおすすめ順など
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企業規模を示す一つの指標として時価総額がありますが、トヨタは2003年12月から首位を走り続けてきた日本を代表する会社であるとともに自動車という基幹産業の中心です。ソフトバンクグループとキオクシアに首位を明け渡すこともありましたが、時価総額は約45兆円(6月9日時点)という巨大企業です。
トヨタの車作りは慎重で品質を重視する傾向があります。マルチソリューション戦略でEVや燃料電池車だけでなく、複数の手段と戦略でカーボンニュートラルを目指し、魅力的な商品開発を進行中です。メジャーすぎるがゆえ、トヨタ車は苦手という人もいるようですが、故障の少なさやドライビングのしやすさを知ると考えが変わるかもしれません。
今回は、そんなトヨタの中でもどの車種が人気なのか、公開されているデータをもとに紹介していきます。
トヨタの車種ランキング!(登録台数順)
ここでのランキングは、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)が公表している乗用車ブランド通称名別順位のデータ(2025年4月から2026年3月分)をもとに、トヨタに絞ったランキングを紹介します。当データにおいて、トヨタはトップ10内に9車が入り、ほぼ独占することになりました。通常は他車メーカーも数車ランク入りすることもあるのですが、最近はトヨタ一強という感じです。
1位「ヤリス」

ヤリスはトヨタを代表するコンパクトカーです。2020年まで日本ではヴィッツとして販売されていましたが、現行型からヨーロッパなどで使われていた車名のヤリスに統一されました。
世界戦略車だけあって基本性能が高水準であることが特徴です。特に1.5L直列3気筒のハイブリッドは、コンパクトカートップレベルの燃費性能を発揮しています。
ヤリスが1位になる要因はデータの集計方法にもあります。この登録台数には、超人気のコンパクトSUV「ヤリスクロス」も含まれているからです。ブランド通称名別のランキングで、ヤリスが付く車名を合計しているため数が膨らんでいますが、ハッチバックモデルもSUVタイプも人気車であることに変わりはありません。
新車価格(ヤリス、ヤリスクロス):169万7300円〜355万5000円(税込)
2位「カローラ」

日本での歴史が長い車がカローラで、1966年に初代が登場しました。日本のモータリゼーションをけん引したモデルで、いまでも多くの派生車種が存在しています。
現行型はワールドワイドモデルが日本でも主役になっていて、日本専用の車幅が5ナンバー、7ナンバーに収まるモデルはなくなってしまいました。しかもハイブリッドがメインになり、ヤリスに迫る燃費性能を発揮しています。異色なのはGRカローラです。ラリーの血統を持つ本格的なスポーツメカニズムをGRヤリスから受け継ぎ、スポーツカーとしての性能に磨きをかけています。
新車価格(カローラ、GRカローラ):238万400円〜598万円(税込)
3位「ライズ」

ライズは、トヨタの傘下にあるダイハツが設計と開発、生産を行うAセグメントのコンパクトSUVです。
ダイハツではロッキーの車名で販売され、ライズとはエンブレムが違うだけの兄弟車です。SUVらしい力強いデザインで人気が高く、ヤリスクロスと比較されることが多いモデルです。
2019年11月発売当初は1LターボとNAのみでしたが、2021年11月の改良で1.2Lエンジンと同シリーズハイブリッドを設定しました。モーターで走るため静粛性が高く、現在でも人気グレードです。今後、登録車はトヨタが主導して開発を進める予定のため、ダイハツが中心になって開発するのはこのモデルが最後かもしれません。
新車価格:180万700円〜244万2000円(税込)
4位「シエンタ」

コンパクトミニバンの大ヒットモデルがシエンタです。
ファミリー用としての需要はもちろん、じつはタクシー用としての需要も多いです。地方に行くとシエンタのハイブリッドをタクシーとして使用している例が多く、多人数乗りができること、ガソリンハイブリッドによる給油のしやすさ、燃費性能の高さなどが受けています。
2025年8月の改良でユニークなコンプリートカー“JUNO”(4ナンバー!)を設定しました。着脱可能な家具モジュールを組み合わせて自分好みの室内空間を作ることができます。後席(2列目)とカーペットを取り外して、家具モジュール取り付け構造を組み込んだ専用トリムとフロアを装備しています。ベースモジュールやワークテーブルなどがあり、簡単に車中泊も楽しめます。
新車価格(シエンタ、シエンタ“JUNO”):207万7900円〜385万2200円(税込)
5位「ルーミー」

ダイハツが設計開発、製造するAセグメントモデル。ダイハツはトールとして、トヨタはルーミーとして販売され、ミニミニバンとしての需要が高く、意外なほど人気が高いモデルです。というのは、現行モデルは2016年11月に発売されたため、もうすぐ10年が経過する古い車にもかかわらず売れ筋車種なのです。
ライバルはスズキのソリオで、全車マイルドハイブリッドを搭載しているため、燃費性能ではルーミーが劣ります。ですが、装備や使い勝手のよさで好調な販売を維持しています。
新車価格:174万2400円〜229万4600円(税込)
6位「ヴォクシー」

ヴォクシーはミドルクラスミニバンの代表的なモデルで、ノアとは兄弟車です。
トヨタが上手いのは、ユーザーのニーズに合わせてエクステリアデザインを変更していることです。じつは現行モデルの開発当初はノアに一本化する案がありましたが、ヴォクシーをスポーティなデザインにして、ノアを迫力あるフロントマスクに仕立てて住み分けできるようにして大成功。ヴォクシーとノアを合計するとトップのヤリスを抜くこともあります。収益率が高いミドルクラスでこれだけ売れているというのがトヨタの実力を物語ります。
新車価格:375万1000円〜438万200円(税込)
7位「アルファード」

Lクラスミニバンの王者であり、トヨタブランドのフラッグシップミニバンです。飛ぶ鳥を落とす勢いで売れ続けていて、VIPカーとしての認知度が高まっています。
その証拠に、日本の首相官邸に入ってくる車は黒塗りのアルファードが多く、議員はもちろん会社経営者にも人気が高いモデルです。乗り心地がいいことに加え、パーソナル感を高めたセカンドシートも人気で、当然ファミリーカーとしても重宝されています。最近の一部変更でPHEVのグレードにZが追加され、補助金85万円が出るため今後の人気グレードになりそうです。
新車価格:559万9000円〜1069万9700円(税込)
8位「ノア」

前述のようにノアとヴォクシーは兄弟車で、さらにOEM車としてスズキのランディも存在しています。
ノアは太い横桟(よこざん)のメッキグリルが特徴で、その迫力はアルファードに迫るほどです。グレード展開はヴォクシーとよく似ていて、一部改良前まではノアは約283万円の廉価グレードのXを設定していましたが、現在はなくなってしまったのが残念です。
新車価格:326万1500円〜430万9800円(税込)
9位「アクア」

アクアは、ヤリスと同クラスのハイブリッド専用車種です。2025年9月の一部改良でフロントデザインを改良。現在トヨタ車の多くが採用するハンマーヘッドデザインに変更され、スポーティなルックスに生まれ変わりました。
安全装備がさらに充実すると同時に、使いやすさも向上しています。スムーズストップ機能や電動パーキングブレーキ・ブレーキホールド機能を標準化し、ブレーキホールド機能をオンのままPowerを切ると次回運転開始時にリセットされずオンの設定が維持されるようになりとても便利です。燃費性能もヤリス ハイブリッドと同等で30km/Lを狙えるほどの好燃費です。
新車価格:248万6000円〜302万2800円(税込)
10位「クラウン」

現行型はクラウンの長い歴史のなかで、もっとも大胆に変身を遂げたモデルです。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート(ワゴン)の4タイプが設定され、FRプラットフォームを採用するセダン以外は、FF用プラットフォームを使ったモデルになります。セダンには燃料電池車(FCV)を設定するなど、フラッグシップに相応しい車に仕上がっています。
新車価格:730万円~855万円(税込)
用途別でおすすめのトヨタの車種
これまでのランキングは販売データによるものでしたが、人によって車に乗る目的も違い、売れている車が必ずしも合うとは限りません。そこでここからは用途別に、ランキング外のモデルも含めて紹介します。あくまで個人的な見解によるものですが、おすすめの車を紹介していきます。
普段の街乗り・通勤におすすめ
街乗りや通勤に使うとなると燃費と快適性が車選びのポイントになり、以下の車種がおすすめです。紹介する車は取りまわし性がいいコンパクトモデルで、ADAS(先進運転支援システム)も装備するため通勤時に渋滞があっても運転疲労を軽減できます。
| 車種名 | ポイント |
| アクア | 低燃費(WLTCモード最高35.8km/L)に加え、非常時給電システム」や快適な装備が手頃な価格でバランスよく揃っている。毎日の通勤コストを抑えつつ、日常の安心感も得られる定番の1台です。 |
| ヤリス ハイブリッド | 世界トップレベルの低燃費はもちろん、狭い路地や駐車場でも扱いやすい取り回しの良さが魅力。最新の安全運転支援システム(「Toyota Safety Sense」)も充実しており、毎日の通勤における運転の疲労や万が一の不安を大幅に軽減してくれます。 |
| ライズ ハイブリッド | 100%モーターで駆動する「e-SMARTハイブリッド」を搭載している。扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトSUVでありながら、電気自動車(EV)のようなレスポンスの良い加速と静粛性を、街乗りで手軽に体感できます。 |
ファミリーカーとしておすすめ
家族の人数によってもおすすめ車は変わりますが、車内の快適さやシートアレンジによってドライブがより楽しくなるような車種を選んでみました。
| 車種名 | ポイント |
| ノア ハイブリッド | 優れた燃費による経済性に加え、ワンタッチで折りたためるサードシートやスライド機構など、子育て世代のリアルな使いやすさと快適な室内空間を高次元で両立しています。 |
| アルファード | 振動やノイズが極限まで抑えられた快適な乗り心地と豪華なシート装備は、大切な家族やゲストを長距離移動でも疲れさせず、特別な時間を演出できます。 |
| bZ4X Touring | EVならではの静粛性で、走行中も車内での会話が弾みます。従来のbZ4Xに比べて荷室空間が約1.4倍に拡大し、航続距離も734kmへと大幅に向上したため、家族での長距離ドライブも充電の心配をせず、アクティブに楽しむことができます。 |
レジャーやアウトドアにおすすめ
レジャーに合わせて車選びができるほどトヨタ車はラインナップが豊富です。トレーラーをけん引するなら、最近アメリカから導入された大型ピックアップトラックのタンドラもおすすめです。
| 車種名 | ポイント |
| ランドクルーザー“FJ” | 全長約4.5mの扱いやすいサイズでありながら、本格的な悪路走破性を備えています。ランクル伝統の堅牢さと、世界的な人気の高さから、将来的な「リセールバリューの高さ」が抜群なのも大きな強みです。 |
| RAV4 PHEV | バッテリー性能の向上により、EVとしての走行距離が151kmへと大幅に進化したため。週末のアウトドアでも行き帰りはほぼ電気だけで静かに走行でき、現地では大容量の電力を家電などに供給できる「走る蓄電池」として、キャンプの質を劇的に高めてくれます。 |
| ハイラックス | 無骨でスタイリッシュなピックアップスタイルが、アウトドアシーンで圧倒的な存在感を放つため。新型はサスペンションの改良などでオンロードの走行性能や乗り心地も向上しており、泥汚れや濡れたギアも気にせずガンガン積める荷台の利便性は、本格派レジャーに最適です。 |
人気のトヨタで自分に合った車を見つけよう!
国産メーカーのなかで、もっとも多くのラインアップを持っているのがトヨタです。売れているがゆえに敬遠する人もいますが、一度乗ってみると故障の少なさや整備性のよさ、燃費性能にきっと驚きます。食わず嫌いにならず、まずはディーラーでの試乗から始めてみてはいかがでしょうか。
企画監修・執筆

モータージャーナリスト
丸山 誠
キャンピングトレーラーを所有していたこともあり、キャンピングカーや車中泊に詳しく、キャンプ歴は30年になる。新車の試乗記事や新車解説記事などを執筆。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
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