【2023年】軽自動車のハイブリッドでおすすめの車種は?
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日本の道路や駐車場の事情に合った手ごろなサイズの軽自動車は、使い勝手の良さ、コストパフォーマンスの高さで根強い人気があります。そんな軽自動車をハイブリッドエンジンでより快適に乗りたいと考える方もいるのではないでしょうか。軽自動車のハイブリッドタイプは普通自動車に比べると少ないものの、最近は車種が増えてきています。
この記事では、ハイブリッドシステムを搭載した軽自動車のおすすめ車種をご紹介します。
なぜ軽自動車のハイブリッドが少ない?
軽自動車は、普通自動車と比較するとハイブリッドの選択肢が少なめです。その理由は大きく分けて2つ考えられます。
車両本体価格が高くなってしまう
本格的なハイブリッドのシステムを搭載すると、車両本体価格はおよそ30~40万円の上乗せとなります。そうなると軽自動車の価格は普通自動車のコンパクトカーとそれほど変わらなくなり、コスト面での軽自動車の競争力が低下する恐れがあります。
もともと燃費が良い
排気量が660㏄以下と定められている軽自動車はそもそも大きなエンジンが積めないので、車体も小さくて軽くなるように設計されています。そのため、通常のガソリンエンジンでも燃費が良いものが多く、ハイブリッドシステムを搭載する必要性が薄いと考えられています。
軽自動車に搭載されているマイルドハイブリッドとは
一般的に「ハイブリッド」と私たちが呼ぶものには、実は2種類あります。
ひとつはガソリンエンジンとパワフルな電力モーターが併設されており、短距離であれば、電力だけで車を走行させられるタイプで、「フル(またはストロング)ハイブリッド」と呼ばれます。
もうひとつは、簡易的な電力モーターを搭載した「マイルドハイブリッド」システムです。
マイルドハイブリッドでは、電力モーターはあくまでガソリンエンジンのアシストをして発進や走行を手助けするだけで、電力だけで車を走行させることはできません。しかし「マイルドハイブリッド」はパワーが小さい分モーターも軽く、価格も抑えることができるため、軽自動車に活用しやすい技術なのです。
そのため、現在ハイブリッドを搭載している軽自動車はほぼすべてマイルドハイブリッドを使用しています。
おすすめのハイブリッド軽自動車
現在販売されている、主要なハイブリッド軽自動車をご紹介します。
スペーシア(スズキ)
スペーシアは天井が高く開放感抜群、低床で乗り降りも楽なことから、幅広い層から人気を得ています。ベースグレードのスペーシア、デザインや内装がグレードアップしたスペーシアカスタム、さらにアウトドア感を増したSUVライクなスペーシアギアのすべての現行モデルでマイルドハイブリッドを搭載しています。スペーシアカスタム、スペーシアギアではターボ付きも選べます。
ハスラー(スズキ)
2014年に発売されて以来、安定した燃費と走破性、さらに個性的なデザインでロングセラーとなっているハスラー。すべての現行モデルにマイルドハイブリッドが搭載されており、街乗りはもちろん、長距離移動のレジャーなど、いずれにも燃費の良い走りが期待できます。さらにパワーのあるターボエンジンタイプも選択可能です。
ekスペース(三菱)
ekスペースは、頭上にも膝周りにもゆったりした室内空間が特徴です。特に大きくスライドするリアシートは、ファミリーに好評です。一般道の加速時にはマイルドハイブリッドがアシストしてくれるため走行時のストレスが少なく、また長距離や高速走行には、ターボエンジン搭載タイプもおすすめです。ただし、現行モデルが2023年5月にマイナーチェンジした際にターボエンジン搭載のグレードは廃止となっています。
デイズ(日産)
日産の人気軽自動車のデイズでは、「ハイウェイスター」のモデルでスマートシンプルハイブリッドタイプを選べます。ハイウェイスターは内外装ともにシックでスタイリッシュなデザインが特徴で、室内空間も広く、特に後席は高級セダンなみにゆったりと感じられます。ハイブリッドの加速の良さと合わせ、快適な走りが実現できるでしょう。
ハイブリッド軽自動車のメリットとデメリット
軽自動車に採用されるハイブリッドシステムは、主にマイルドハイブリッドです。現在は種類も豊富な軽自動車のマイルドハイブリッドですが、ここでは、そのメリットとデメリットを解説します。
ハイブリッド軽自動車のメリット
フルハイブリッドよりも安価に搭載できるマイルドハイブリッドは、安さが魅力の軽自動車との相性が良く、もともと燃費の良い軽自動車で、さらに一定の燃費向上も見込めます。また、アイドリングストップからの発進の際に、モーターのアシストによって発進がスムーズになることもメリットの1つです。加えて、走行中に加速する際も、モーターのアシストによって、よりパワフルな加速性能を得ることができます。これは加速する際にエンジン回転数を抑えることにもつながり、静粛性も高めます。このように、軽自動車におけるマイルドハイブリッドシステムの使用は、燃費性能と走行性能の両方で多くのメリットが期待できます。
ハイブリッド軽自動車のデメリット
軽自動車はもともと燃費が良いので、ハイブリッドにしなくても良いという考え方もあります。例えば、現行のスズキアルトの最廉価グレード同士で比較した場合、ハイブリッド車の車両価格はガソリン車より約15万円高くなりますが、燃費はハイブリッド車が27.7km/L、ガソリン車が25.7km/Lと、そこまで大きな差は見られません。
仮に年間走行距離が1万キロだとすると、購入時の15万円の差額を埋めるのに30年かかる計算です(ガソリン価格を180円/Lで計算)。
もちろん、リセールバリューやその他のハイブリッドのメリットもあるので単純な比較はできませんが、ハイブリッド軽自動車の経済的なメリットは多くはないというのが実情です。
ハイブリッド軽自動車をお得に買う方法
ハイブリッドが搭載された軽自動車をなるべくお得に買うには、中古車を選ぶというのも1つの方法です。現在はその選択肢も広がってきましたが、ハイブリッドシステムは進化が早い技術なので、中古車で買う際には年式が古すぎないなどの点に注意して選ぶと良いでしょう。
もともと燃費の良い軽自動車ですが、ハイブリッドを搭載することで、パワフルなスタートや加速、さらに騒音や排ガスの低減など、燃費以外に得られるメリットも様々です。手ごろなハイブリッド軽自動車に乗ってみたいときには、お近くの中古車販売店に相談してみてください。
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