2020.04.02豆知識

オービスの仕組みを知っておこう「LHシステム」について解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

オービスの仕組みを知っておこう「LHシステム」について解説

誰も見ていないからと、規定以上のスピードを出していませんか。管轄の警察は「オービス」という無人機を通して、24時間道路を監視し続けており、数々のスピード違反者を検挙しています。特に「LHシステム」と呼ばれるオービスの精度は高く、探知機による検知もできない強力な装置です。本項では、オービスの仕組みとLHシステムの概要について詳しく解説します。

LHシステムとは何の略称?

オービスとは、無人でスピード違反車両を監視する「自動速度取締装置」を指します。通行車両を24時間常に監視しており、通行車の走行速度を自動で測定し、スピード違反を発見すると瞬時に撮影して、違反車両の映像データを管轄の警察へと転送します。一般的に導入されているオービスが「LHシステム」で、これは「ループコイル式」の速度計測と「Hシステム」の撮影方法を組み合わせた固定型の装置です。”LH”とはそれぞれの頭文字から取った略称で、”L”は探知機の妨害磁場を発生させる装置「ループコイル」を、”H”はスピード超過を意味する「ハイスピード」を意味しています。

LHシステム以外にもあるオービスの種類や方式を解説

オービスには、LHシステム以外にも様々な種類・方式があります。前述したループコイル式やHシステムもオービスの一つであり、それぞれの種類で特徴が大きく異なります。

LHシステム

日本での設置数が最も多い固定型オービスです。道路に埋め込まれた3つのループコイルから、装置上を走行する車両の速度を計測し、車線上部に設置したデジタルカメラで撮影します。撮影映像データは通信回線によって直に転送されるため、即座に違反者を割り出すことが可能です。さらに、ループコイルは探知機の妨害磁場を発生させているため、簡単に検知されることはありません。

Hシステム

1992年から登場したオービスで、LHシステムが設置される以前はこちらが主流でした。速度測定を行う赤外線レーダーが設置され、道路の左右にはストロボとCCDカメラが備えられています。レーダーがスピード違反を感知すると、ストロボが激しく点灯して違反車両を瞬時に撮影し、通信回線を通じて映像データを送信します。

移動式システム

運搬が可能なタイプのオービスです。ワンボックスカーの後部にレーダー照射機とカメラを設置して、通行車両の監視を行います。常に道路上を移動しているので、オービスが常設されていない場所でも監視でき、その場でスピード違反の取り締まりが可能です。また、設置場所を変えて常設するタイプも存在し、生活道路など狭い道の監視などにも使用されます。

ループコイル式オービス

3つのループコイルを6.9m間隔で道路に埋め込み、装置上を車両が通行することで速度計測を行うオービスです。ループコイルの間を通過した速度を測る仕組みで、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目の2回に分けて測定を行い、2回とも速度超過であれば通過先にあるカメラで撮影します。LHシステムと異なり、フィルムカメラのため撮影枚数に限りがあります。

レーダー式オービス

最も旧式のオービスです。走行車両にレーダーを照射し、反射した電波から速度を計測します。旧式故に性能は低く、カメラはフィルム式でフィルム切れを起こしやすいうえに、レーダー1機に対して1車線しか測定できず、市販の探知機でも容易に検知できてしまいます。メンテナンスが難しく老朽化が進んでいるため、設置数は減少傾向にあります。

オービスが光ったらどうなるの?

一般的にオービスが光る速度は30km/h以上のスピード超過とされており、これは「一発免停」の範囲内となります。スピード違反を犯すと「行政処分」となり、スピード違反した場所と出頭命令が記載された通知書が届きます。一発免停の場合は同時に「刑事処分」も課せられ、違反速度ごとに定められた罰金刑の処分となってしまいます。なお、一発免停の条件は「6点以上の違反点数」であり、過去3年以内の累積が6点を超えた場合も同様です。

一般道と高速道路では、一発免停となる違反速度の範囲や罰金の金額などが異なります。ここでは、一発免停のスピード違反について解説します。
オービスの仕組みを知っておこう「LHシステム」について解説

一般道の場合

一発免停の対象は30~50km/h未満のスピード違反からとなり、6点の違反点数と6~8万円の罰金、30日の免停期間が課せられます。50km/h以上の場合は違反点数が一気に12点と倍増し、免停期間が90日まで延長されるほか、簡易裁判で10万円の罰金が課せられてしまう可能性があります。

高速道路の場合

一般道よりも処分を受ける速度が異なり、40~50km/h未満から一発免停の対象となります。その場合、6点の違反点と30日の免停期間が課せられますが、一般道との違いは簡易裁判によって罰金が決定される点で、50km/h未満でも10万円の罰金となる恐れがあります。50km/hオーバーの場合も、一般道と同じく12点の違反点数と90日の免停となります。

オービスの仕組みを知っておこう「LHシステム」について解説

オービスの仕組みを知ったうえで、安全運転を心がけましょう

オービスは、スピードの超過などが起きやすい箇所に設置されます。スピードの超過は、車両の転倒・衝突といった交通事故にもつながり、人身事故を起こすと免停や罰金では済まされない「過失致死」の罪に問われてしまいます。自身だけなく周囲の状況にも十分な配慮を心がけ、オービスの有無にかかわらず速度の出しすぎには十分注意しながら、安全で楽しいカーライフを送りましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

このエントリーにコメントする

必須項目は全て入力してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)