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あまたの星のごとく、中古車も数多くが流通しています。この数えきれないほどの中から、どのようにいい車を見つければいいのか、探し方のポイントを解説します。コツや見極め方を押さえて中古車選びをすれば、きっとお気に入りの車を手に入れることができるでしょう。

新車購入と大きく違うのは、中古車は1台1台状態が異なり、同じ車で年式やグレードが同じでもオプション装着状態や走行距離などに違いがあることです。気に入った中古車があれば早めに購入を決めないと、それが売れてしまえば同じ車は手に入りません。まさに一期一会の車選びとなります。

中古車を探し始める前に決めておくこと

数多くの車から選ぶため、まずは自分が欲しい車やジャンルをはっきりさせておくことが必要です。例えばSUVが欲しいなら、中古車店や中古車の販売サイトで、状態がよく高級車のセダンが格安で売られていても気にしないことです。

もちろん当初の目的と違う中古車が気になることもあるでしょうが、そのときは冷静になって「なぜ自分はSUVが欲しかったのか」をよく考えます。それで納得できればジャンルを変更するのもありですが、気まぐれで選ぶと後悔することがあるでしょう。

次は予算です。これは最初から決めておかないと多くの中古車の中から選ぶことはできません。大まかに総支払額200万円までなどと決めておきます。最終的な判断で、状態がいいからと220万円の中古車を購入してもかまいません。現在の中古車は総支払額の提示が基本ですが、オプションやメンテナンスパック、保証などがプラスされる場合もあるため契約前によく確認することが大切です。

中古車にかけられる、だいたいの予算

中古車にかけられる予算は購入者によって異なりますが、ビンテージモデル、ヤングタイマーなど古い中古車を購入する場合は、購入後のメンテナンスや修理費用を考えておくほうがいいでしょう。古いモデルは故障するリスクが高いため、ある程度の修理費用を用意しておくべきでしょう。その点、年式が新しい車は故障などのリスクが少なく、特に最近のフルハイブリッド車はトラブルが少なくなっています。あとは、購入予算のほかに任意保険に加入するための費用も必要です。

主な使用目的・利用シーン

中古車に限りませんが、使用シーンを考えて車選びをするが基本です。キャンプに使いたいのに小さなハッチバック車や軽セダンを選んでも使用目的に合わないでしょう。もちろんハッチバックや軽、オープンカーでキャンプを楽しんでいる人もいますが、家族でキャンプをしたいのならミニバンやSUVが利用シーンに合っているといえるでしょう。自分の目的にあった中古車がはっきりすれば、多くの車の中から自分に合った1台がきっと見つかります。

目当てのメーカーや車種

車を絞り込むときにはジャンルだけではなく、好みの自動車メーカーやブランドがあればより選びやすくなります。例えば自動車メーカーやインポートブランドなどは、独自の中古車店やWebサイトで自社の中古車認定基準に合った上質な車のみを扱っていることがあります。さらに特別な保証を付帯したりしているため安心感が高いのですが、販売価格が市場相場より高めなことがあります。

好みのメーカーやブランドがあれば、まずはこうした正規中古車を見てから一般の中古車店などを見ると、同じ車種が多く置かれているので相場観やグレードによる価格差、ボディカラーによる価格の差などがわかりやすくなります。

中古車の探し方

家の近くに中古車店があって、好みに合う車があれば購入候補に入れてもかまいません。しかし、多くの車を見比べて探したほうが、好みに合った車が見つかりやすいことが多いです。もっとも手軽なのは大手中古車サイトで車種や好みなどを入力して探す方法です。絞り込みで自分の住む都道府県やその近くの車だけ見ることもでき、遠くの車でも配送してくれる場合もあります。

「ラビット」でも、メーカーやボディタイプ、価格帯、地域などから中古車を検索できます。

中古車を探す

中古車販売店(実店舗)での上手な探し方

中古車販売店で探す場合も、インターネットであらかじめ店舗の目星をつけて、見たい車種の実車があるか、現地で確認できるかを聞くことがベストです。ショップが近ければ1日に3、4カ所を回って見ることをおすすめします。

ネットでは店舗の雰囲気やショップの店員の雰囲気がわかりませんが、実車を確認しながらそうした点もチェックできます。最近ニュースなどで話題になっている、中古車を買い取って代金を払わない業者がいるように、中古車を買って納車前に全額支払うことを強要する業者は要注意です。登録や名義変更が終わって実車を手にした段階で代金を支払うのが理想的です。

安心感が高いのがディーラー系の中古車販売店での購入です。保証やメンテナンスもしっかりしている場合が多く、代行手数料などの諸費用も説明してくれます。ただし、車両価格は高くなりがちで総支払額も高くなることがあります。ディーラー系は自社で販売する車は程度がよいものを残して、自社基準に合わない車はオークションに出す傾向があります。そのため質のいい車を手に入れられる可能性が高まります。

注意したいのは、大手ディーラーの看板があってもメーカー直系のショップとは限りません。特にショップが小さく、展示車も数台と小規模なショップはサテライト店などと呼ばれ、メーカーとは直接的な関係がなく、個人商店の場合もあります。こうしたショップで購入後倒産してしまうと車が納車されないこともあります。

中古車販売「ラビット」のお店は、以下ページで住所や都道府県から探せます。

お店を検索

ラビットのウェブサイトキャプチャ

中古車検索サイトでの上手な探し方

中古車検索サイトで探す際には、まず自分の好みの車と条件を入力して絞り込みます。販売している地域を指定しても車によっては数百台がヒットすることもあります。そこからはボディカラーや装備などで絞り込んでいきます。

それでも好みの車が見つからない場合は、新しい情報が入ったらお知らせしてくれる機能がある場合があるので、登録しておくと新しい車が出たことがリアルタイムでわかります。

中古車サイトの「ラビット」には、ご希望に沿った中古車をお得に購入できる「購入リクエスト」のサービスもあります。

購入リクエスト

もっと積極的な選び方はUSSオークションの在庫の中からを探す方法です。オークションは業者が公開していない車もあり、好みの車が見つかりやすいこともあります。通常オークションでは一般ユーザーは購入できませんが、中古車サイトの「ラビット」では、USSオークションから直接落札して買い付けるダイレクト販売を行っています。中間マージンをカットできるため安く車を購入できる可能性があり、中古車を探すよりオークションで「見つける」ことで好みの車をゲットできます。

ラビットダイレクト販売

個人売買やオークションなどその他の方法

フリマサイトなどでの個人売買もありますが、これはリスクの高さを覚悟しておいたほうがいいでしょう。まず車の状態を見極めるスキルが求められます。例えばフレーム修正をした事故車であっても最近は修理の精度がよく、中古車の査定士であっても事故車であることを見抜けない場合があります。さらに個人売買で注意したいのは、車を譲ってもらって、代金も支払っても書類が渡されないということがあります。登録や名義変更ができなければ乗ることができません。オークションなども十分気を付けておくのが賢明です。

中古車でいい車を見つけるコツ

サイトで車を探している

いい車を探し出し、見分けるためのポイントは車の第一印象の雰囲気です。写真だけで決めてしまうのではなく、必ず実車を見に行くことをおすすめします。実際に見てしっかりした印象が得られればいい車かもしれません。

「直観的」なものですが、例えば左右のヘッドライトのくすみなどが微妙に違っているといい印象になりません。片方だけ新しく見える場合は、そのあたりを修復している可能性があります。さらに確認する場合には、ボンネットの隙間が均一であるが、バンパーとボディに段差がないかチェックします。ボンネットを開けてフェンダーを止めているボルトなどに着脱した跡がないか、新たに塗装をしているかなどを見ることをおすすめします。

最近は修理技術が向上しているため修理跡を見つけるのは困難ですが、こうした場所を入念に点検し、そのつどセールスマンなどに質問することが大切です。

早めに車種を絞り、探しやすくする

購入する車のカテゴリーが決まれば、予算との兼ね合いで車種を絞りやすくなるはずです。インターネットで見て回れば相場観もわかるようになるでしょう。早めに車種を絞り込むことで探しやすくなります。逆に急いで購入しないのであれば、ゆっくり自分に気に入った車が中古車市場に出てくるのを待つのもありです。

年式と走行距離の関係をチェック!

走行距離は、初度登録から3年で3万kmが一つの目安です。だいたい年1万キロ走るのが通常で、年2万km走っていると過走行といえます。

昔は10年10万kmで価格が大幅に下落するといわれていましたが、現在は10万km以上の走行距離の車でもいい状態の中古車が多くなりました。フルハイブリッド車が一般的になり、10万kmくらいでは故障が少なく、駆動バッテリーも問題ないことが多いのです。フルハイブリッドはエンジンがかかっていなくても走行距離をカウントするため、走行距離とエンジン稼働時間はイコールではないのです。さらにフルハイブリッドはエンジンルームの温度が高くならないため、ゴムや樹脂パーツ、ブレーキフルードなどが劣化しにくくなるため、結果的に故障のリスクが少なくなります。

本当にそこまで必要? グレードが適切か要検討

車種を絞り込んで探しても、グレードの違いによって迷うというのはよくあることです。装備の違いなどで悩むことも多いわけですが、自分がどうしてもと思わない装備であれば妥協することも必要で、中古車は一期一会で、その個体を逃してしまうと同じような装備の個体が次に現れるかわかりません。

妥協できる点と妥協できない点を明確に

例えば最近の中古車市場でいえば、ADASの装備のなかでACCの装備の可否で迷う場面があります。高速道路を走るのであればACCがあったほうが圧倒的にラクで安全性も高いのですが、街乗りが多いのであれば関係ありません。それに全速域のACCでなければ市街地の渋滞では機能が解除されてしまいます。

このように妥協できる点を考えるのも中古車探しでは必要です。装備だけではなく、ボディのキズやヘコミなども同様です。新車ではないため、どこかで妥協ポイントを見つける必要があります。

中古車探し時に必須のチェックポイント

下記の表を見ながら中古車を検討すれば、きっとステキな中古車に巡り合えるはずです。すべての項目がパーフェクトでなくても、チェックポイントの多くが合格ならば契約するのもいい考えです。

確認事項ポイント
料金総額表示がその車の相場に合っているかを調べ、オプションや保証が価格に含まれているのかを確認します。
年式車検証で初度登録を確認します。ショップの表示と異なる場合は少ないですが、異なる場合は確認します。
走行距離昔はメーターの改ざん被害も多かったのですが、現在は車検証に車検時の走行距離が記載されています。それより数字が少ない場合は要注意。
車検の残り期間これもウインドウの車検ステッカーだけでなく、車検証でいつまで車検の残りがあるかを確認します。
事故歴・修復歴重要確認事項で事故車や修復歴がある場合は、購入者に伝える必要があります。セールスに必ず確認しましょう。
保証の有無保証がどこに、どの期間付くのかをしっかり確認します。特にエンジンやモーター、駆動バッテリーは保証があるほうが安心です。

中古車を探すときの注意点

中古車を探すときには、決して焦らないこと。インターネットなどで車の情報をしっかり調べて、あらかじめ相場を把握しておくことが大切です。SNSなどでは種別のコミュニティもあるため、どこが故障しやすいか、メンテナンスにお金のかかる部分などを調べることできます。故障しても修理が安い部分であれば、それほど気にする必要はありません。

これまで紹介したチェックポイントを押さえて行けば、目的に合った愛車が見つかるはずです。

中古車探しのポイントを押さえて、いい車を見つけよう!

意外に大切なのが第一印象の雰囲気です。どこかおかしいと感じたらよくチェックすることが大切で、前述のように細かいポイントを見て事故車などではないことを調べます。もちろん専門的な知識がなくてもセールスに疑問点を確認することで、不安を解消することができます。

中古車の探し方はそれほど難しくはありません。今回ご紹介した内容に従って探せばきっと将来の愛車に巡り合えるはずです。

企画監修・執筆

モータージャーナリスト 丸山 誠

モータージャーナリスト

丸山 誠

キャンピングトレーラーを所有していたこともあり、キャンピングカーや車中泊に詳しく、キャンプ歴は30年になる。新車の試乗記事や新車解説記事などを執筆。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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