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3.中古車の名義変更はどうする? 流れや必要書類を解説

中古車を購入すると必ず必要になるのが車の「名義変更」です。名義変更はどのように進めれば良いのでしょうか。その流れや必要書類、かかる費用などについて解説します。

中古車の名義変更はいつまでにする?

中古車を購入した場合、あるいは知り合いなどから車を譲り受けた場合でも、車の所有者に変更があった場合は名義変更をしなければなりません。

名義変更するには運輸支局で移転登録申請という手続きを行います。この手続きは、車を購入もしくは納車された日から15日以内に名義変更を行うよう、道路運送車両法第13条で以下のように定められています。
第十三条 新規登録を受けた自動車(以下「登録自動車」という。)について所有者の変更があつたときは、新所有者は、その事由があつた日から十五日以内に、陸運局長の行う移転登録の申請をしなければならない。
名義変更をしなくても罰則があるというわけではありませんが、所有者が変わったという手続きをしておかないと、自動車税の納税や違反切符を切られてしまったときに旧所有者へ対応が求められてしまいます。中古車を購入した場合はなるべく早く名義変更手続きを済ませるようにしましょう。

新車購入時の新規登録と中古車の名義変更では何が違う?

新車を購入した時や車検切れなどでナンバープレートがない中古車を購入するときに必要な「新規登録」と、ナンバープレートが交付されている中古車を購入した場合に行う「名義変更」。新規登録は、公道を走るためにも必要となる手続きであり、申請に必要な書類なども異なってきます。

例えば、新規登録にあたっては、発行されてから9ヶ月以内の完成検査終了証が必要です。名義変更の場合だと、代わりに自動車検査証(車検の有効期間のあるもの)が必要になります。その他、新規登録だと自動車損害賠償責任保険証明書、自動車重量税納付書といった書類も申請にあたって用意します。再資源化等預託金(リサイクル料金)の預託がされている必要もあります。

中古車の名義変更手続きにかかる費用

名義変更には、以下のような費用がかかります。

  • 移転登録手数料:500円
  • 申請書の用紙代:100円
  • ナンバープレート代(変更する場合):1,400~1,900円
  • 車庫証明書の取得費用:2,500~3,000円
  • 自動車取得税(対象車の場合):車の時価による
  • 印鑑登録証明書の取得費用:300円前後

合計5,000~6,000円ほどです。

なお、名義変更は自分で手続を行う以外に、中古販売店に代行してもらう方法もあります。その場合は1~3万円程度の費用がかかります。ただし、希望ナンバーの取得追加料金や車庫証明書の取得費用は別途請求されるので要注意です。

自分で名義変更の手続きをする場合

中古車の名義変更を自分で行うメリットは、販売店に代行を依頼した際に発生する各種手数料をカットすることができるという点です。ただし、名義変更を自分で行うためには区役所や警察署、陸運局などに出向かなくてはいけないため、平日にまとまった時間が必要になります。そうした時間と労力を確保でき、書類作成などが苦にならないのであれば、自分で名義変更を行うということも選択肢のひとつに加えてみても良いかもしれません。なお、実際に自分で名義変更をする場合は、以下の書類をそろえて手続きをします。

必要な書類

自分で用意する書類には印鑑登録証明書(と実印)、車庫証明書があります。
中古車販売店から渡される書類は車検証、旧所有者の実印が押してある譲渡証明書、印鑑証明書、委任状です。
また手続きをする運輸局では、手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、申請書などの記入が必要になります。

手続きの基本的な流れとかかる日数

名義変更手続の基本的な流れは以下のようになります。

1.必要な書類を用意する

まずは必要書類を揃えます。

印鑑証明書は市役所・区役所で印鑑登録証明書を取得しましょう。役所での手続きがすでに済んでいる場合は、マイナンバーカードでコンビニなどでも発行することができます。

車庫証明は車庫のある場所を管轄する警察署へ行って申請書類一式をもらい、書類を作成して提出します。車庫を自分で所有している場合と、マンションの敷地内駐車場などを含めて車庫を借りている場合とでは必要書類が異なります。

車庫を借りている場合は土地の権利者や管理会社から自動車保管場所使用承諾証明書に記入と押印してもらう必要があります(車庫の賃貸借契約書で代用できる場合もあります)。

軽自動車の場合は申請すれば即日に交付されますが、普通自動車だと3~7日程度かかります。車庫を借りている場合は自動車保管場所使用承諾証明書に記入してもらうための時間もかかることになります。

自動車検査証、旧所有者の実印が押してある譲渡証明書、印鑑証明書、委任状は中古車販売店から渡されます。

2.運輸支局で手続きを行う

必要書類が揃ったら、実印と必要書類を持って、新たに自動車を使用する住所を管轄する運輸支局に向かいます。このとき、新しいナンバープレートに変える場合は購入した車を運転して行きましょう。プレートの付け外しをするための工具もあったほうが良いでしょう。

運輸支局では、手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、申請書に必要事項を記入し、印紙を購入して手数料納付書に貼って、持ってきた書類と一緒に提出します。不備がなければ車検証が交付されます。また、自動車取得税がかかる場合は支払いをします。他県ナンバーだった場合は自動車税も支払います。

3.ナンバー変更の手続きを行う(ナンバーを変える場合)

ナンバーを変更する場合は、運輸支局場内のナンバー交付窓口で新しいナンバープレートを購入する必要があります。旧所有者と別の管轄の運輸局に行く場合は、いずれにしろナンバーが変わることになります。
窓口で新しいナンバープレートとプレートを取り付けるためのビスを受け取ったら、旧ナンバープレートを外して、ナンバープレート担当窓口に車検証と一緒に提出します。

その後、新しいナンバープレートを車に取り付け、指定された場所に行くと係員が登録番号を確認してリアナンバーに封印し、改めて車検証を渡してくれます。これで名義変更は完了です。運輸支局での手続きは1時間程度で終わるでしょう。

※上記は地域によって変わることもあります。

中古車販売店に手続きを代行してもらう場合

中古車を購入する際、販売店に名義変更の手続きを代行してもらう一番のメリットは、手続きにかかる時間と労力を最小限に抑えることができるという点です。名義変更の手続きを行う各窓口は平日しか対応していないところも多く、自分で名義変更を行う場合には、最低でも半日〜1日の休みを2回取得する必要があります。中古車販売店に手続きを代行してもらうと別途手数料などが発生しますが、忙しい方にとっては自分で手続きをするよりも圧倒的にメリットが大きいと言えるでしょう。
中古車販売店に名義変更の手続き代行を依頼する場合は、次のような手続きが必要です。

必要な書類

自分で用意する書類は印鑑証明書と車庫証明書、委任状です。

手続きの基本的な流れとかかる日数
手続の流れは以下のようになります。

1.必要な書類を用意する

まずは印鑑証明書と車庫証明書を用意します。このとき、名義変更に必要な手続きを依頼する旨を記した委任状も作成して渡します。委任状は販売店が用意してくれますが、国土交通省ホームページからダウンロードし記入することもできます。

2.用意した書類を販売店に提出し、代金を支払う

書類を用意したら販売店に提出します。手続きにかかる日数は書類を渡して2~3日程度でしょう。また、車庫証明書の取得も依頼できることがあります。この場合はさらに数日かかります。

車の名義変更以外に必要な手続きは?

家族間または、知人などから中古車を譲り受けた場合には、車の名義変更以外にも自賠責保険の名義変更も忘れずに行いましょう。また、親から車をもらってすでに加入している任意保険を継続する場合には、その名義変更も必要になります。それぞれの名義変更は車を譲り受けた人が手続きを行うのが一般的ですが、中古車売買では売主と買主のどちらでも手続きが可能です。

フリマアプリやオークションサイトなどを利用して個人間で取引を行う場合には、トラブルを防ぐためにもどの手続きをどちらが行うのか、あらかじめ明確に取り決めをしておくのが安心でしょう。特に、個人売買を行う場合には、売主側は買主側が確実に名義変更を行っているかどうかを必ず確認しておくことが大切です。

中古車の名義変更は自分で手続きをすると、費用を数万円節約できます。販売店に依頼した場合費用はかかりますが、かなり手間を省くことができるでしょう。上記を参考に、自分の都合に合わせて選択してみてください。

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