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エンジンオイル交換にかかる値段、相場について解説します

車のエンジンの中で、重要な役割を果たしているエンジンオイル。

車を最適な状態で保つために、エンジンオイルは定期的な交換が欠かせませんが、その交換費用はオイルの種類、車種、交換する場所によってさまざまです。ここではエンジンオイルの交換費用について詳しく解説します。

エンジンオイル交換にかかる値段の相場

車を良好な状態で維持するためには、定期的にエンジンオイルを交換することが大切です。では、実際にエンジンオイルをディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで交換する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。エンジンオイルの交換に必要な費用は大きく「エンジンオイルの値段」と「工賃」の2つに分類されます。ここでは、それぞれの値段の目安を詳しくみていきましょう。

エンジンオイルの種類ごとの値段

ひと口にエンジンオイルといっても種類が豊富で、4リットルで1,000円のものから10,000円近いものまで値段もさまざまです。この値段の違いは、主に使用されているベースオイルによって決まります。一般的には化学合成油をベースオイルにしているものが高額で、その分、安定した性能を長時間維持することができると言われています。反対に、最も安価なのが原油を精製して作られた鉱物油で、値段を抑えて経済的にオイル交換ができるものの、酸化・劣化しやすいのが特徴です。

エンジンオイルの値段の違いについて、具体的な例を以下にいくつか紹介しましょう。

会社名商品名粘度分類品質規格(API規格)4Lあたり
エクソンモービル社 モービル10W-40SN(高性能な100%化学合成油のエンジンオイル)4L/8,000円~11,000円
エクソンモービル社モービルスーパー10005W-30SM(高性能な鉱物油系のエンジンオイル)3,000円~4,000円
カストロール社GTX10W-30SL(鉱物油系エンジンオイル)2,000円~2,500円

このように、エンジンオイルの価格に差がある理由は、ベースオイルだけではなく、品質規格の違いにもあります。

ガソリンエンジン用のエンジンオイルに使われる規格はSL、SM、で表すAPI規格や、GF-3、GF-4、GF-5の表記で表すILSAC規格が一般的です。アルファベットが進むほど、また、数字が高いほど、品質が高くなります。最新の規格はSP/GF-6で、ほぼ全ての面でそれまでの最高グレードであるSN/GF-5を上回っていますが、最新のエンジン用に開発されたグレードなので、必ずしも古いエンジンにも最適とは限らないので注意が必要です。

車種によってエンジンオイルの値段は異なる?

エンジンオイルに表記されている0W-20や10W-30などの数字は、オイルの粘度を表しており、左側の数字が低いほど外気温が低い寒い日にも対応します。一方、右側の数字が高いほど高温時の粘度が高いことになります。

一般的に低粘度の方がエンジンの始動性に優れ、高燃費にもつながり、高粘度の方が、高いエンジン回転を必要とする高速走行に優れています。従って、ハイブリッドカーや軽自動車などで燃費の良い走りを重視する場合は低粘度のオイルを、ターボ車やスポーツカーなどで、高回転を必要とする高速走行を重視する場合は高粘度のエンジンオイルが適しています。しかし、オイルの値段の差は粘度の違いよりもむしろ、品質やオイルの種類による違いの方が大きいといえるでしょう。

また、一般的には、車が大きく、エンジンも大きいほど、必要なエンジンオイルの量が増えます。従って、エンジンオイルの単価が同じでも、大型車の方がエンジンオイル代は高くなります。

エンジンオイル交換に必要な工賃

エンジンオイルの交換は、自分で行うには専用の工具が必要で手間もかかるため、プロにお願いするのがおすすめです。その場合には、エンジンオイルの値段とは別に工賃が必要になりますが、エンジンオイルを交換してもらう際の工賃は、1,000円前後とそれほど高額ではありません。なお、エンジンオイルの交換にかかる時間は30分程度を見ておけばよいでしょう。

エンジンオイルはどこで買える?

エンジンオイルはホームセンターやカー用品店などでも購入することができ、店によっては量り売りに対応しているところもあります。とはいえ、エンジンオイルを自分で交換するには専門的な知識や工具が必要で、不要になったオイルの処理にも手間がかかるため、基本的には業者に依頼をするのが理想的です。ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどエンジンオイルの交換を行っている店であれば、オイルもそこで入手することができます。

エンジンオイル交換はどこで? それぞれの相場を紹介

エンジンオイルの交換は、どこで行うべきでしょうか。交換費用の相場とともに紹介します。

ディーラー

ディーラーで新車を購入する方も多いと思います。ディーラーでは、エンジンオイルを初回にまとめて購入しておくと、交換のたびにかかる工費を無料でやってくれるサービスがあります。まとめて購入することでエンジンオイルも安く購入することが可能です。

例えば、オイル交換で1回3~4リットルを使用する場合、20リットルをまとめて購入します。通常工費を入れると5回で26,000円ほどですが、5回で13,000円ほどになり、1回あたり交換費用を入れて2,000円ほどで購入可能です。

カー専門店

カー専門店は、エンジンオイルの種類が豊富で、好きな時にいつでも行けるというメリットがあります。会員制度もあり、工費も安いのが特徴です。交換の費用は大手カー専用店では500円程度で、それに別途オイル代金が追加されます。オイルの値段はメーカーによって異なりますが、4リットルで2,000円〜6,000円まで性能や走行に応じて選ぶことが可能です。

ガソリンスタンド

ガソリンを入れるタイミングで気軽にオイル交換ができるのがガソリンスタンドです。ガソリンスタンドの工費は1,000円〜2,000円で、交換するオイル費用が追加されます。オイルの相場は1リットル1,000円ほどです。

エンジンオイル交換を依頼する方法

車を購入したディーラーはもちろん、カー用品店やガソリンスタンドなどでも、エンジンオイルの交換が依頼できます。その際に、エンジンオイルの種類や、オイルの汚れなどをろ過するオイルフィルターも一緒に交換するかなどを決める必要があります。

エンジンオイルの種類がわからない場合は、メーカーが車種別に推奨するエンジンオイルを参考にすると良いでしょう。車種別の適合油種の情報がありますので、店員に聞くのが一番早いかもしれません。

オイルフィルターは、交換する際に一旦エンジンオイルを全て抜く必要があるので、エンジンオイルの交換時に一緒に交換するのがおすすめです。ただし、オイルフィルターは毎回交換する必要はなく、推奨されているエンジンオイル交換周期の2回に1回で構いません。

一般的にはディーラーでの交換費用が最も高く、カー用品店やガソリンスタンドのほうがやや安価に済む傾向がありますが、ディーラーでもメンテナンスパックなどで提供されていると、総合的に見て安く済むこともあります。検討してみると良いでしょう。

なお、輸入車や高級スポーツカーなどのレアな車種は、特殊な工程が必要なことや、交換部品が入手し難いなどの理由から、取り扱わないカー用品店やガソリンスタンドもありますので、あらかじめ調べておくようにしてください。

そもそもエンジンオイルとは

エンジンオイルは、エンジンの下部にあるオイルパンに収納されています。エンジンオイルは、人間の心臓と血液と同じように、エンジンを動かすために必須のツールです。エンジンオイルの役割は、5つあります。潤滑、エンジン内部の密封機能、冷却、エンジンの洗浄、エンジンの防錆が挙げられ、1つのエンジンオイルで複数の役割を果たします。

エンジンは1分間に数千回以上という高速の回転をし、車を動かしていますが、その動きでエンジン部分に摩擦が生じてしまうことがあるのです。エンジンオイルがあれば、摩擦を軽減することになり、焼き付きなどを防ぐことができます。エンジン内部には隙間があるため、エネルギーが逃げてしまいますが、エンジンオイルによって密封されることで、効率的な燃焼が可能になります。

このようなエンジンの活動は、エンジン内部を高温にしますが、エンジンオイルとオイルパンがあることで効果的な冷却ができます。また、エンジンはその活動により、汚れが発生する状況が常です。汚れがあるとエンジンの性能が下がりますが、エンジンオイルは汚れを吸着して、分解するなど洗浄の要素を持ち合わせています。

エンジンは高温化で水蒸気が発生するため、錆つきやすいという特性があり、錆はエンジンにとって避けたい状態です。エンジンオイルの錆つき防止作用により、安心して走行することができます。

エンジンオイルは複数の役割を果たしますが、使用とともに熱や酸化物によって汚れていきます。劣化したエンジンオイルを使っていると、エンジンの性能や寿命に影響を及ぼすとされています。そのため、適切な時期にオイル交換が必要となります。

エンジンオイルの交換をしないとどうなる?

エンジンオイルを交換しないと車はどうなるのでしょうか。一番影響するのは燃費です。古いエンジンオイルは循環していても本来の役割を果たさないため、エンジンの動作が悪くなってしまいます。最低限で済むところの動作が、劣化したエンジンオイルのせいでさらにパワーを必要とするのです。そのため、ガソリンの消費量は増え、燃費が悪くなってしまうでしょう。

燃費だけでなく、エンジンに溜まる汚れや摩擦によって起きる傷がエンジンの焼き付きにつながります。最悪、エンジンが動作しなくなることも考えられます。安全に愛車を走行させるためにも、エンジンオイルを適度に交換し、良い状態を保ちましょう。

エンジンオイル交換には相応のコストが必要ですが、だからといって交換を怠ると、重大な故障につながり、逆に修理のために高いコストがかかってくる可能性もあります。それはいくら高性能なエンジンオイルを使用していても同じです。必ず推奨された周期で、定期的に交換しましょう。

オイル交換作業は自分ですれば安くなる?

車が好きな方の中には、エンジンオイルの交換作業を自分でやってみたいと考える方もいるのではないでしょうか。前述したように、エンジンオイルの交換はカーディーラーやカー用品店などのプロに頼まなくても自分で作業することも可能です。ただし、オイル交換をする前にはオイルの状態をきちんと確認し、汚れの状態やオイルの量をチェックするなどの専門知識は欠かせません。

また、古いオイルを捨てるための廃油ボックス、新しいオイルを注ぐためのオイルジョッキ、メガネレンチやトルクレンチなどの専用工具なども揃える必要があります。当然、これらの工具を持っていない場合には購入しなくてはいけないため、そのためのコストもかかります。

また、車種によってはジャッキアップした車体の下に入って作業しなくてはいけないため、その手順を誤ると大事故につながる危険性もあります。このような手間やコスト、危険性などを考えると、エンジンオイルの交換作業を自分で行うのは決して簡単ではないことがわかるはずです。

エンジンオイルの交換をして車を健康にしておこう

エンジンオイル交換にかかる値段、相場について解説します

エンジンオイルの劣化は、実際にエンジンオイルの色を見ることができないため確認することは容易ではありません。国産車では、1万キロの走行距離で交換、欧米車では2万キロなどという目安がありますが、あくまで目安であり走行状況などは考慮されていません。渋滞しがちな道路を走行したり、エンジンに負荷をかけたりする走行は、それだけエンジンオイルにも負担をかけていることになります。目安の走行距離に到達しなくても状況に応じたオイル交換が必要です。

通常の走行であれば、年に1回を交換の目安として覚えておくと良いでしょう。エンジンオイルを交換しておくと、良い燃費で安全な走行ができます。また、オイル交換をはじめ車のメンテナンスをしておくことが、乗り換え時の高価買取や査定につながるのです。オイル交換の時期を忘れないようにしましょう。

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