• このエントリーをはてなブックマークに追加

28.劣化に注意! エンジンオイルを交換しないとどんな影響がある?
エンジンオイルの交換についてきちんと意識したことがあるでしょうか。そもそもなぜエンジンオイルは交換する必要があるのか、交換しないとどんな影響が出るのかなど、正しく理解しているドライバーは意外に少ないようです。エンジンオイルの役割と交換が必要な理由、さらに交換時期や費用の目安などについて説明していきます。

エンジンオイルは定期的に交換すべき?

車のエンジンは金属でできていて、稼働中はエンジン内部の金属製パーツが高速で激しく動き、場所によっては摩擦を繰り返しています。エンジンオイルはエンジン下部のオイルパンと呼ばれる場所に入っていて、オイルポンプでエンジン内に汲み上げられ、各所を循環します。

エンジンオイルの最も重要な役割は、ピストンやクランクシャフト、カムシャフトなどの金属摩擦を減らし、焼き付きを軽減するための潤滑剤となることです。また、ピストンとピストンリングの隙間を密閉するための密封作用、エンジン内部の熱を吸収するための冷却作用、エンジン内部の汚れを取り込む洗浄分散作用、エンジン内部の水分や酸が原因で発生するサビを防ぐ防錆作用も担っています。

こうした働きを繰り返すうちに、エンジンオイルは徐々に劣化していきます。劣化する原因は、オイルに含まれている摩擦調整剤や清浄分散剤といった添加剤の消耗、熱や空気による酸化、エンジン内の結露などによる水分の混入、金属粉や燃料の燃え残り成分が入り込むことによる汚れなどが挙げられます。

劣化が進むとエンジンオイルの粘度が低下してサラサラになってしまいます。そのまま劣化したエンジンオイルを使い続ければ本来の役割が果たせなくなり、エンジンに悪影響が出始めるため、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。

エンジンオイルを交換しないとどんな影響がある?

エンジンオイルを交換しないまま放置していると、以下のようなことが起きる可能性があります。

加速力が低下する

エンジンオイルの劣化によってエンジンは本来の性能を発揮することができなくなります。エンジンのパフォーマンスが落ちていることは、加速力が低下することで体感できます。アクセルを踏んだときにスムーズにエンジンが回転し、スピードが上がっていく感覚がしなくなったときは、エンジンオイルの劣化が進んでいる証拠かもしれません。他にはエンジン音がうるさくなったり、振動が大きくなったりするケースもあります。

燃費が悪くなる

なかなか気づきにくい影響ですが、エンジンオイルが劣化すると燃費が悪くなることも知られています。実際に燃費計測を行うと、古いエンジンオイルを交換したあとでは明確に数値がアップしたという報告もあります。また、エンジンオイルを適切な銘柄に変えることで燃費性能が上がるケースも見られます。

エンジンの焼き付きや不具合

劣化したエンジンオイルを使い続けると、エンジン各部のパーツの摩耗が進む恐れが出てきます。冷却機能も十分に働かなくなり、そのままの状態を放置していれば、やがてエンジンの焼き付きが発生する可能性もあるでしょう。そうなればある日突然、車が動かなくなってしまいます。エンジンオイルを交換しなかったばかりにエンジンが故障し、多額の修理代がかかってしまうような事態になることは避けたいものです。

エンジンオイルの交換時期と費用の目安

エンジンオイルの交換時期の目安は、車の取扱説明書に記されています。国産のガソリン車であれば、「走行距離で15,000km、期間で1年」というのが平均的な目安でしょう。軽自動車やディーゼル車は「10,000kmまたは1年」が目安になります。また、ターボ車の場合は「5,000km、または6ヶ月」と期間が短くなります。

しかし、実際にはメーカー推奨のエンジンオイル交換時期よりも早めにエンジンオイルを交換する人も少なくありません。エンジンオイルの劣化速度は走行条件によって異なります。車が好きでエンジン性能が気になるという人ほど早く交換する傾向が強いようです。

エンジンオイルはディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどに依頼すれば交換してもらえます。費用は、軽自動車~排気量2.0L程度の車で標準的なオイルを使用する場合、工賃も含めて2,000~5,000円くらいでしょう。また、オイル交換の2回に1回は、併せてオイルエレメント(オイルフィルター)の交換が必要とされています。

費用を抑えるためには、エンジンオイルを購入して自分で交換するという方法もありますが、工具をそろえ、正しい手順と交換方法をマスターして作業しないとオイル漏れなどが起きる可能性もあります。火傷など怪我をするリスクも考えられ、廃油もしっかりと処理する必要があるため、通常は専門家に任せた方がいいでしょう。

 
エンジンオイルは定期的に交換するものです。交換する際は交換した日時、走行距離、オイルの銘柄などを記録しておくと、次回のオイル交換がスムーズに進みます。交換するお店も同じところを利用した方が便利です。エンジンオイル交換をするときの参考にしてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中古車買取・販売は
ラビットにおまかせください!

無料で価格を知ろう

カンタン査定

無料で価格を知ろうカンタン査定

欲しいクルマをかんたん検索

クルマを買いたい

欲しいクルマをかんたん検索クルマを探す