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30.長時間ドライブで役立つ! クルーズコントロールの機能とは?
長時間・長距離のドライブをするときに便利なクルーズコントロール機能を備える車が増えています。クルーズコントロールとはどんな機能なのか、その使い方やメリット・デメリットについて解説します。

車のクルーズコントロールとは

クルーズコントロールとは、車のスピードをアクセル操作なしで一定に保つ機能です。アクセルペダルを踏み続けなくても自動的に一定速度が維持できるので、とくに高速道路などでの長時間運転に役立ちます。

クルーズコントロールの基本操作は、ドライバーが専用スイッチで速度を設定すると定速走行が始まり、ブレーキを踏むなどすればそのモードを解除できるとういうものです。クルーズコントロールの歴史は意外に古く、1958年にクライスラーが導入した定速走行技術が始まりとされています。日本車では1964年に発売されたトヨタ・クラウンエイトにオプションでオートドライブという機能があったのが第1号です。

ただし、従来のクルーズコントロールは、交通量が多いとすぐに前の車との距離が詰まってしまい、使いづらいのがウィークポイントでした。アメリカのような車の少ないハイウェイなどではきわめて有効ですが、日本のような交通量の多い道路を走る際にはどちらかと言えば不向きで、あまり浸透してこなかったという経緯があります。

そこで最近では、「追従型」と呼ばれるクルーズコントロールが注目されています。追従型クルーズコントロールは、レーダーやビデオカメラが前方の車の状況を検知し、状況に合わせて速度を自動調整してくれる機能を備えています。つまり、アクセルだけではなくブレーキもコントロールすることで、より快適なドライブができるようになっています。

クルーズコントロールの使い方

クルーズコントロールの一般的な使い方について説明します。

通常、クルーズコントロールの操作スイッチは、ステアリングホイールやステアリングコラムに設置されています。スイッチを操作してクルーズコントロールをオンにすると、メーターパネル内にクルーズコントロールランプが点灯します。あとは実際の車速がドライバーの希望する速度になったときに「SET」ボタンを押せば、以降、その速度が保たれます。

例えば80km/hで走行したい場合、車速が80km/hになったときに「SET」ボタンを押すと、その速度が設定されて定速走行が始まります。その状態でアクセルを踏めば速度は上がり、アクセルを戻すとまた80km/hまで落ちてそのスピードが保たれます。ちなみに設定可能速度は40km/h~110km/hなどと決められています。

定速走行中にもっと速い速度に設定し直したいときは「RES(リセット)」ボタンを、遅い速度に設定し直したいときは「SET」ボタンを押せば、設定速度を再セットできます。

クルーズコントロールをやめたいときはブレーキを踏むか、解除ボタンを押すことで解除されます。

これらの操作は車によって異なるので、詳しくは各車の取扱説明書を参照してください。なお、クルーズコントロール機能が搭載されていない車でも、車種によっては後付けすることが可能です。

クルーズコントロールのメリット・デメリット

クルーズコントロールのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

クルーズコントロールのメリット

最大のメリットは長距離運転でドライバーが疲れにくいことです。アクセルペダルを踏み続けることなく一定速度で走り続けられるので、とくに帰省や旅行で長距離ドライブをすることが多い人にとっては便利な機能だと言えます。

また、クルーズコントロールには燃費がよくなるというメリットもあります。急発進や急加速が減って余計な燃料を消費しなくなるためで、ほとんどの場合、人間による速度制御よりもクルーズコントロールの方が効率的な走りができます。

さらに追従型クルーズコントロールでは、前を走る車との車間距離も一定に保たれるので安全性もアップします。例えば80km/hに設定したクルーズコントロールでの走行中、前方に75km/hで走る車がいれば一定の車間距離を保ちながら自車も75km/hに速度を落とし、その車がいなくなれば再び自動的に80km/hで走ることができます。追従型クルーズコントロールでは、ドライバーはハンドル操作に専念すればいいという感覚がより強くなります。

クルーズコントロールのデメリット

デメリットは、あくまで運転を支援する機能だと意識していないと、逆に安全を損なう可能性があることです。とくに追従型ではないクルーズコントロールで制御されるのはアクセルだけなので、ドライバーは車間距離に注意を払う必要があります。さらに交通量が多いとクルーズコントロールの解除や再設定をする操作が面倒になり、かえって疲れも増してしまうかもしれません。

クルーズコントロールの注意点

クルーズコントロールに慣れ過ぎてしまうと、居眠り運転や集中力の低下が起こる可能性も出てきます。

デメリットのところでも触れましたが、クルーズコントロールを利用する際は、あくまで運転を支援する機能だと意識しておくことが必要です。今後はより自動運転に近い形に進化していく可能性も大いにありますが、現時点では車の安全性の核の部分は、ドライバーの意識や運転技術に任されているということを忘れないようにしましょう。

 
クルーズコントロールは運転を楽にしてくれる利便性の高い機能です。とりわけ追従型は渋滞にも対応するなど進化の最中にあり、採用車種も増加しています。ぜひ車を選ぶときの参考にしてみてくださいね。

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