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キャンプ
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筆者の本業はモータージャーナリスト。国内外の乗用車を試乗したり、メカニズムなど解説をしていますが、約30年前にキャンピングカー雑誌にも記事を執筆するようになり、自身もキャンピングトレーラーをトーイング(けん引)するようになりました。当時は珍しかったハイブリッド車でけん引することで、ハイブリッドでもトレーラーをけん引可能だと証明できました。

キャンプ歴30年で、キャンプはもちろん、キャンピングカーや車中泊にも詳しい筆者の丸山 誠が、キャンプにおすすめの車を厳選して紹介。キャンプに向いている車の選び方も併せて解説します。

キャンプに向いている車の選び方

キャンプといってもユーザーによっていろいろなスタイルがありますし、多彩な遊び方があるほうが楽しいと思います。ただ、キャンプの相棒となる車はキャンプスタイルによって変えられたら最適ですが、一般的にはふだん使う1台だけでレジャーもキャンプも楽しむことになると思います。自分や家族のキャンプスタイルがどのようなものかによって選び方が違ってきますので、各選び方について解説します。

荷物の積載能力で選ぶ

キャンプサイトでキャビンスペースが広い大型のツールームテントなどを使いたいというのであれば、荷室スペースの積載能力で選ぶのがいいでしょう。

ファミリーキャンプではテントのほかに大型のタープなども設営したほうがいいため、これらを無理なく積載できるクルマはやはり大きいSUVやワゴンになります。筆者の経験上、実際にキャンプグッズを同クラスのSUVに乗せて比較したことがありますが、車によって、すべて載せても余裕があったり、載りきらなかったりしたこともあります。カタログには荷室スペースが〇〇Lなどと表記されていることがありますが、これらは目安にはなるものの荷室形状によっては意外に積めない場合もあるため、できれば実車(レンタカー)で確認したほうがいいでしょう。

キャンプを快適にしてくれる機能から選ぶ

整備されたキャンプサイトに行くのなら、FFなどの2輪駆動車でもまったく困ることはありません。しかし、芝生や草原のキャンプ場では朝露や雨で地面が濡れると驚くほど滑るようになります。SUVでも2輪駆動車が多くなりましたが、4輪駆動車(4WD)であれば、このような状況でも困ることはほとんどありません。特にスノーキャンプを楽しみたいのであれば4輪駆動車一択です。

キャンプ場で便利で快適なのは100Vを供給できるハイブリッド車です。以前、ガスバーナー式のコンロを使おうと思ったのですが、ガスが少なく調理ができなくなりました。そんなときも、ハイブリッド車に電源コードをつなぎ、100Vを取り出してホットプレートで調理できました。電源を取れるサイト用に用意していたホットプレートですが、電源がないキャンプ場でもハイブリッド車の100V電源は重宝します。

走行性能から選ぶ

キャンプは楽しくてあっという間に時間が経過します。子どもと共同作業などをして楽しく、ふだんでは味わえない時が流れます。ふと気づくとかなり体力を消耗していることが珍しくありません。帰りの運転を考えると心配になることもありますが、ADAS(先進安全装備)が付いている車なら心配は少なくなります。

ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)付きは先行車に追従しながら走り、渋滞では停止まで制御してくれます。車によっては停止から15秒程度以内なら自動で再発進してくれ、全車に追従するためステアリングを操作する必要がありません。安全は重要な走行性能ですから高速道路を使ってキャンプに行くことが多い家族には強くおすすめします。

ADASにはレーンキープ機能が含まれているモデルが多いため、高速道路での走りがラクになりますし、モデルによってはステアリングから手を放してもいい「ハンズオフ」機能が付いています。

車中泊もするならフルフラットなども条件に

テントに泊まるのがキャンプの醍醐味というのはよくわかります。普段とは違う環境で寝ることが子どもにとっては特別なことで、楽しい記憶として残ります。しかし、過去の経験ではテント泊で困ったこともありました。急なゲリラ豪雨でテント内に地面から水が入り込み、雷が鳴りはじめました。稲光もあり危険な状態になったため早めに車に避難しました。

車のシートにフルフラット機構が備わっていれば、そのまま寝ることもできますし、エアコンを使えば濡れた体も乾かせます。なんといっても車の中に入っていれば、万が一落雷に合っても人が影響を受けることは、基本的にはありません。フルフラット機構がなくてもシートを倒してタオルなどを丸めて詰めて、その上にベッドマットを敷けば立派なベッドが完成します。タオルはキャンプでも重宝しますし、ベッドマットはテント泊でも使いますから用意しておくといいでしょう。

キャンプの種類別おすすめの車種

キャンプ用の車も大は小を兼ねるため大きい車ほど汎用性が高まります。しかし、ムダに大きい車に乗っていては経済的にもムダになりますから、自分のキャンプスタイルに合った車を選ぶことをおすすめします。

キャンプの種類おすすめの車種
ソロキャンプヤリスクロス(トヨタ)、アクア(トヨタ)、ジムニー(スズキ)、タントファンクロス(ダイハツ)、ハスラー(スズキ)、アトレー(ダイハツ)、エブリイ(スズキ)、スペーシアベース(スズキ)
グループキャンプカローラクロス(トヨタ)、クラウンエステート(トヨタ)、ランドクルーザー(トヨタ) 、ランドクルーザー250(トヨタ)、フォレスター(スバル)、CX-60(マツダ)、アウトランダー(三菱)
ファミリーキャンプアルファード(トヨタ)、ノア(トヨタ)、ヴォクシー(トヨタ)、セレナ(日産)、ステップワゴン(ホンダ)、ヴェルファイア(トヨタ)、デリカD:5(三菱)、ハイエース(トヨタ)、ハイラックス(トヨタ)、トライトン(三菱)
デイキャンプヤリスクロス(トヨタ)、カローラクロス(トヨタ)、ヴェゼル(ホンダ)、ソリオ(スズキ)、ジムニーノマド(スズキ)、WR-V(ホンダ)、クロストレック(スバル)、フロンクス(スズキ)

【SUV】でキャンプにおすすめの車

キャンプにもっとも似合っているのがSUVです。キャンプ場を見ると各サイトにSUVが多く止まっていることがわかります。ふだん使いからレジャーシーンまで幅広く使えるというのもSUVの魅力といっていいでしょう。特にキャンプ玄人が好むスノーキャンプでは4輪駆動車の走破性能を求められる場面があり、4WDのSUVでしか楽しめないキャンプもあります。

ランドクルーザー(トヨタ)

トヨタ_ランドクルーザー
トヨタ_ランドクルーザー

ラフロードの走破性能は世界最高レベルのSUV。大型のボディにはリヤに大きな荷物スペースが確保されていて、大きなテントやテーブル、椅子なども簡単に飲み込んでくれます。特に3列目シート(5人乗りモデルもあります)を折りたたむと、車中泊ができる荷室スペースが広がりますから、子どもはテントに寝て大人は車中泊という使い方もできます。

走破性能が高いため林道や山奥のスペースで野性味あふれるソロキャンプを楽しむというのもできます。特にGRスポーツが装備するE-KDSS(エレクトロニック キネティック ダイナミックサスペンション システム)を使えば、信じられないほどの荒地でも進むことができます。

格上の兄弟車種になりますがレクサスLXも同様にキャンプに使え、ハイブリッドのLX700hには非常時給電システム付きAC100V・1500Wコンセントが装備されるため、電源がない場所で家電を使ったキャンプも楽しめます。

ランドクルーザー250(トヨタ)

ランドクルーザー250
ランドクルーザー250

ランドクルーザー(300系)の兄弟車となるのが250です。上級モデルと同様にラダーフレームを装備する本格オフロード車でメカニズムの多くを共有しています。そのため走破性能は300系並みでどんな道でも進むことができ、河原などの地面が荒れたキャンプ場も難なくたどり着けます。ボディは300系より少しだけ小さいですが、荷室スペースは300系に迫る広さのためファミリーキャンプにも使えます。

特に3列目シートを畳むと300系と同様に車中泊が楽しめます。格上の兄弟車のレクサスGXも同様にキャンプに適しています。

フォレスター(スバル)

フォレスター
フォレスター

スバルの最新SUVがフォレスターです。荷室の開口部が広いためキャンプグッズを載せやすく、奥行きも長いため大きなグッズも積載可能といえます。サブトランクを含む荷室容量はストロングハイブリッドモデルで484L、ガソリンエンジンモデルは512Lと十分な容量を確保していて、4人用のキャンプグッズに大型のテントなどを載せることができます。

また、リヤゲートは両手がふさがっていても、足の動きだけで開け閉めできるキックセンサー式ハンズフリーパワーリヤゲートを採用しているため、荷物を積み込むときにいちいちリモコンやスイッチを操作する必要がないため便利です。もちろん同じ動きでドアを閉めることもできると同時に全ドアをロックすることもできます。

アウトドアに詳しいメーカーらしく、ちょっとした気遣い装備もあります。暗いキャンプ場での荷物の積み降ろしはランタンなどを用意する必要がありますが、フォレスターはリヤゲートに明るいLEDランプを装備していて上から広い範囲を照らしてくれるため作業がしやすいのです。

新搭載のストロングハイブリッドモデルは、2.5L水平対向エンジンにモーターを組み合わせているため燃費性能が向上しました。もちろんAC100Vの給電(1500W)も可能です。

CX-60(マツダ)

CX-60
CX-60

キャンプ道具と人をフル積載するとどうしても車の加速は鈍りますが、そんな状況でも太いトルクによって坂道もグイグイ加速できるのが直列6気筒ディーゼルを搭載(ガソリンやPHEVモデルもあります)するCX-60です。キャンプに行くときは高速道路を使うことが多いですが、急な上り坂でも楽に走れるためドライビングがラクでストレスになりません。排気量が3.3Lもあり最大トルクは500Nmとガソリン車でいえば5Lクラスの力持ちなのです。ボディが大きいため荷室が大きいのも特徴で、さらに形状がスクエアに近いのでムダなスペースが少ないのです。

後席を使った5人乗り状態で荷室の奥行きは975mm、幅は最大で1275mmあるため多くのキャンプ道具を載せることができます。後席は4対2対4での分割ができ、4人乗りで長尺の荷物を積み込むことも可能で、床に大きな段差がないため後部から荷物を押し込みやすいのも特徴です。

アウトランダー(三菱)

アウトランダー
アウトランダー

現行のアウトランダーは電気を充電して走行ができますし、ガソリンを使っても走れるPHEV(プラグインハイブリッド)です。それがキャンプになぜ適しているかというと、車を電源として使うことができるからです。ファミリーキャンプやデイキャンプなどでは炭をおこしてグリルを用意するなどは結構手間がかかりますが、ホットプレートや電気ケトルなどが使えれば時短になります。バッテリー電力が使えるアクセサリーコンセント(AC100V 最大1500W)は家庭用コンセントと同レベルの出力ですから消費電力の大きい電化製品も使えます。

本格的なキャンプには大きな荷持スペースの使い勝手がよく、4人分のキャンプ道具を載せて4人で移動できるほどの余裕です。荷室幅は最小部分で1070mm、最大部分では1300mmになります。さらにセカンドシート折り畳むと荷室長は2040mmにもなるので2人が車中泊することができます。

走りの性能も魅力です。三菱独自の4WDシステムのS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)によって河川敷近くにある岩がゴロゴロした荒れたアクセス路があるようなキャンプサイトでも、スタックする心配がないのです。前後のツインモーター4WDによって優れた走行性能を発揮してくれますし、EV走行モードを選べば車でサイトから移動するときに静かに走れますから、周りのキャンパーに騒音の迷惑をかけることがありません。

【ミニバン】でキャンプにおすすめの車

ファミリーキャンプにもっとも似合っていて、使い勝手もいいのがミニバンです。両側にスライドドアを持つため荷物などの出し入れがしやすく、シートアレンジも多彩なため車中泊用にも最適といえます。

アルファード/ヴェルファイア(トヨタ)

アルファード
アルファード

アルファードとヴェルファイアは、高級ミニバンでボディが大きいため荷物スペースが大きいのが特徴です。7人乗りでもデイキャンプの荷物なら何とか積載することができますし、3列目シートを折り畳めば5人分の荷物を、余裕をもって積むことができます。

さらにエグゼクティブラウンジのグレードはデッキサイドセカンドパワーシート操作スイッチが標準装備され、後方から2列目シートのスライド&リクライニング操作が行えます。積み込む荷物に合わせて2列目シートを後方から動かせるためとても便利です。

もちろんパワーバックドアを採用していますが、開閉スイッチがリヤコンビランプのサイドにあるため開閉時にバックドアを避ける必要がなく、近くに木の枝などがあればドアの位置も任意で停止できます。

ヴォクシー/ノア(トヨタ)

ヴォクシー
ヴォクシー

ファミリーミニバンの定番がこのモデルですが、両側スライドドアや3列目を畳んだときの荷物スペースはこのクラスのなかでも大きいほうで、4人分のキャンプグッズを積載するのに困ることはありません。

ミニバンのなかには3列目席をフロア下に収納できるタイプもありますが、この車は両側に跳ね上げるタイプのためフロア下の収納も使えるのがポイントです。通常、シートを跳ね上げて畳むのはかなり力が必要ですが、折り畳み機構(ワンタッチホールド)にばねを使うなどの工夫で女性でも軽々と畳むことができます。こうした操作性を重視した作りにより、日常での使い勝手も向上します。

子どもの乗り降りがしやすいのも特徴で、ユニバーサルステップ(助手席側)はパワースライドドア作動に連動して床下からステップが出現します。ステップは200mmの高さのため子どもでも足が届く高さで、さらに入口にはロングアシストグリップが装備されているため5歳くらいであれば自分で乗降できます。キャンプのときに子どもがお手伝いをする、という体験をしやすい設計です。

セレナ(日産)

セレナ
セレナ

セレナは日産を体表するファミリーミニバンで、トヨタのノア/ヴォクシーのライバルです。荷物スペースの使い勝手とスペースはほぼ同等で、3列目シートを畳めば4人分のキャンプグッズを積載できるのも同じです。ただし3列シートを畳むのには少し力が必要になります。バネでアシストするのはトヨタと同じですが操作が重く、折り畳んだときの張り出しもやや大きめです。そのため荷物を高く積むときにこの張り出しが邪魔をしてうまく収納できないこともあります。

ライバルに差をつけるのが先進安全装備です。日産独自のプロパイロット2.0は高速道路などでステアリングから手を放すことができ、運転負荷の小さい快適なドライブが楽しめます。運転負荷が小さいということは疲れにくいということで、キャンプでの道中で疲れにくく安全性が高いということです。一見、キャンプとは無関係に思えますが、キャンプを楽しく安全に楽しむということに一役買う安全装備です。ただプロパイロット2.0は最上級グレードのルキシオン(約485万円)にしか装備されないため、車両価格が高いのがネックとなっています。

ステップワゴン(ホンダ)

ステップワゴン
ステップワゴン

ステップワゴンは、ミドルクラスミニバンでノアやセレナのライバル車となります。最大の特徴は、バックドアを開けたときのフロアが低いため、荷物の積み下ろしが圧倒的にラクなことです。開口部が地面に近いため自転車などを載せるのも楽で、キャンプサイトに自転車を持っていくことができます。

先代までのモデルは3列目シートが回転して床下に収納するタイプでしたが、現行モデルは左右別々に折り畳んで床下収納する方式になりました。そのため荷物の量に合わせて片側の3列シートだけを畳むことができます。

ハンズオフ機能は付いていませんが、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)は便利で運転疲労が少なくてすみます。これは高速道路などでの渋滞時に走行車線をキープすると同時にステアリング操作をアシストしてくれます。もちろん渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロールによってアクセルやブレーキ操作も自動で行われるため、渋滞時での運転負荷が少なく安全にドライブできます。

ハイエース(トヨタ)

ハイエース
ハイエース

ハイエースは、キャンピングカーのべースモデルになっていることからもわかるように、積載性能がもっとも高いモデルです。1ボックスの箱形ボディは荷物を積むためのもので、キャンプグッズをスペースの無駄なく押し込めます。ミニバンでは荷物の積み方を考える必要がありますが、スペースが広いため手前にクーラーボックスなど途中買い出しで使用するためのものだけ置いておけば、ほかの荷物をバンバン積み込めます。

純正部品で車中泊用のベッドキット(約20万円)も用意されているため、これを使えば大人2と子ども1人が車中泊できます。また、片側だけベッドにすることもできるため、バイクなどを積載して車中泊キャンプに行くこともできるのが魅力です。

【軽自動車】でキャンプにおすすめの車

サイズが小さいためキャンプには使い勝手が悪いと思っている方もいるかもしれませんが、ソロキャンプならば十分に相棒にできます。車両価格が比較的安めなのも美点で、自分のキャンプスタイルに合っていないと思ったら気軽に買え替えができるのもいい点です。

エブリイ(スズキ)

エヴリィ
エヴリィ

エブリイで、ソロキャンプでもカップルでのキャンプでもおすすめなのが1ボックスタイプです。ワゴン(5ナンバー)と商用車のバン(4ナンバー)がありますが、どちらも2024年の一部改良でトランスミッションをトルコンATから無段変速のCVTに変更しました。CVTになって加速が滑らかになるのと同時に実燃費も向上します。キャンプに向かうまでのドライブが快適というのは重要な点です。

小さな子どもがいる3人ファミリーならバンがおすすめで、後席を倒すだけでフロア長は最大1955mmに拡大されて、フロア幅は1385mmあるため車中泊が可能です。テントキャンプでは4人乗りのままでも驚くほどの積載性能があるため余裕をもって使うことが可能です。

ソロキャンプで快適性を追求したいならワゴンがいいでしょう。ホームセンターで売っているプラスチック(イレクター)ハイプを組んでベッドを作ったり、テーブルを備え付けたり自分好みの車に仕上げる楽しみもあります。

アトレー(ダイハツ)

アトレー
アトレー

アトレーの現行型は、新車時からバンのみの設定(従来はワゴンも設定)になり積載性能が高くなりました。荷物スペースもほぼ同等ですが、乗用車的な雰囲気があるのが特徴です。

アトレーもCVTを使っているため滑らかな走りができ、室内にはラゲージボードを差し込めるデッキサイドトリムを装備しています。これはオプションのラゲージボード2枚を組み合わせて収納ラックやテーブルなどに使える便利アイテムです。もちろん荷物スペースには棚などを作るのに便利なユースフルナットが装備されているため自作キャンピングカーにすることもできます。

ジムニー(スズキ)

ジムニー
ジムニー

キャンプ場や管理されたスペース以外でキャンプを楽しみたいならば、走破性に優れるジムニー一択です。林道の奥やダム湖の近くなどでソロキャンプをしたいというニーズは意外に多く、こうした林道や未整地の場所に行くには確かな走破性を持っていないと危険なこともあります。ジムニーなら幅が狭い林道でも通ることができるため、ランドクルーザーなど大型SUVでは通れない場所も難なく通過できます。

荷物スペースはそれほど大きくありませんが、ソロキャンプなら十分に楽しめます。ファミリーキャンプでもルーフラックを装備するなどの工夫をすれば積載性能をアップすることが可能です。

スペーシアベース(スズキ)

スペーシアベース
スペーシアベース

キャンプグッズの積載性を考えるとバンがいいのですが、自動車メーカーもそうしたニーズを把握していて、スズキはワゴンベースで荷物スペースをバンと同じように使えるモデルを開発しました。それがスペーシアベースです。乗用ワゴンのスペーシアをベースにしたため乗り心地はワゴンとほとんど同じで、装着タイヤもライトトラック(貨物)用ではなく乗用車用タイヤを装着しています。ワゴンの快適な乗り心地とバンならではの積載性能のいいとこ取りをしたのがこの車です。

もちろんカップルでの車中泊も可能でソロキャンプならバイクなどを積んでいくことも可能です。通勤に使いながら週末はキャンプを楽しむというのにも最適です。

あなたのキャンプスタイルに合う車を選びましょう

以上、キャンプにおすすめの車を種類別に紹介しました。積載能力や機能、車中泊できるかどうかだけではなく、キャンプまで快適に走れる走行性能や安全装備も、車選びでは重要だったりします。

車ごとに個性があるので、今回ご紹介した内容も参考にしていただき、自身のキャンプスタイルに合った車を選んでキャンプを楽しんでみてください。

企画監修・執筆

丸山 誠

モータージャーナリスト

丸山 誠

キャンピングトレーラーを所有していたこともあり、キャンピングカーや車中泊に詳しく、キャンプ歴は30年になる。新車の試乗記事や新車解説記事などを執筆。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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