2011年に登場したホンダの新型軽自動車「N-BOX」。シンプルでありながら特徴的な見た目や利便性の高さから高い人気を誇り、瞬く間にホンダの主力車種となりました。数多くの賞を受賞したり、ホンダの長い歴史の中でホンダの4輪車史上最速で累計販売台数100万台突破を達成したりしています。この記事では、ホンダN-BOXの買取価格や、どうしたら高く売れるかを解説していきます。

N-BOXとは

N-BOXは初代、2代目と共に日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞しています。ここでは歴代モデルと派生車種、N-BOXの特徴を紹介します。

N-BOXの歴史と現行モデル

初代：2011年から2017年まで販売されたモデルで、当時大人気だったダイハツ・タントの対抗モデルでした。原案は2006年のロサンゼルスオートショーに出品された「ステップバスコンセプト」です。

2代目：2017年に登場した現行モデル(2021年現在)です。ヘッドライトとテールライトはフルLED化し、ホンダの軽自動車で初めて「Honda SENSING」を採用した先進的な軽自動車となります。

派生車種：2014年から2020年まで発売されていたN-BOX SLASHは、N-BOXのルーフを100mｍ下げてリヤドアウィンドウラインを上向きにし、クーペのようなスタイリッシュなデザインになっています。荷室に傾斜をつけ、室内をベッドスペースにできるN-BOX̟+も存在します。

N-BOXの特徴

軽自動車でありながら広い室内空間を実現できるNシリーズ共通プラットフォームを採用し、フロアを極限まで下げて快適な居住性を実現しています。また、スムーズな変速のCVTに加え、一部グレードでは4WD、全グレードに安全な坂道発進ができるヒルスタートアシストシステムを軽自動車で初めて標準装備したことが特徴です。

N-BOXの買取相場はどれくらい？

2021年1月現在にグーネット買取で公表されている情報によると、3年落ちモデルが80万円から110万円程度、5年落ちモデルが70万円から90万円弱、7年落ちモデルが45万円から60万円程度となっています。どの年式にも当てはまることですが、特別仕様車は買取価格が高くなる傾向です。

人気のあるN-BOXのグレードやカラーは？

N-BOXは数多くのグレードがありますが、ここでは特に人気のあるグレードやカラーを紹介していきます。

2トーンカラースタイル

ボディとルーフが別のカラーになっているファッショナブルなオプションです。インパネとスマートキーがボディまたはルーフカラーとなっています。2トーンカラースタイルはN-BOX+、N-BOX+Custom専用オプションで、全9パターンあります。

モデューロXG

スポーティなバンパーとインテリア、15mmローダウンした足回りが特徴のスポーツグレードです。直進安定性が向上しており、利便性と走りを両立させています。

G・Lパッケージ

オートエアコンと左リヤドアがオートスライドドアになっているグレードで、子育て世代に人気があります。スライドドアにはイージークローザーという機能が付いており、半ドア状態から自動でドアが閉まるため、力を入れる必要がありません。

SSパッケージ

オートスライドドアや前席シートヒーター、シートバックテーブルなどが標準装備された特別仕様車です。同じ装備をオプションで装着したモデルよりもお得で人気があります。

N-BOXを高価で買い取ってもらう方法とは

最後は売却時に必要なものや、高く買い取ってもらう方法を紹介します。

N-BOXを売却する際に必要になるもの

売却時には車検証や納税証明書、印鑑証明や自賠責保険証などの書類が必要です。ただし、売却する車の使用者・所有者が本人の場合には印鑑証明は不要です。また、軽自動車の場合は買取契約書には実印が不要で、認印のみで契約することができます。納車後に外してしまった純正パーツや、純正オプション品が揃っていない場合は査定額がダウンしてしまうことがあるので、できる限り揃えておきましょう。

車内を綺麗にしておく

査定は外装だけでなく車内もチェックされます。査定は目視が基本です。目立った傷や、ステアリングなどの劣化が無くても、シートやフロアマットがひどく汚れていると、中には清掃費用を見越してダウンしてしまうこともあるため、綺麗にしておいて損はないでしょう。

複数の業者から見積もりをもらう

査定額は買取業者の得意（需要が高い）なメーカや車種があり、業者によって多少上下することがあるので、相見積もりをとってみるのも良いでしょう。

まとめ

特別仕様車や人気グレードでなくても、定期的にメンテナンスや洗車、車内清掃などを行っていれば、高く買い取ってくれる可能性があります。タイヤは製造年月日から日が浅く、山がある方が査定で有利になりますし、ブレーキパッドも新しければ新しいほど有利になるので、点検で指摘された箇所は替えておいた方がいいでしょう。N-BOXの売却を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。